一昔前はイケてないアイテムのひとつだったメガネ。当時はフレームとレンズを合わせると数万円もしていたこともあり気軽に購入できるものでもなかったが、価格競争の末、数千円で買うことができるようになった。近年では、その日の気分やファッションに合わせて洋服のように着替える人も増え、昔ながらの「メガネ」というイメージを一新すべく「アイウェア」という呼称も生まれた。しかし、気軽に着替えるようになった今だからこそ、ふと思うことはないだろうか? 「人と違う自分だけのデザインのメガネが欲しい」と。
そんなわがままなニーズに応えて多くのユーザーから支持を得ているのが、スウェーデンで生まれたアイウェアメーカーのポラリスだ。完全オーダーメイドのメガネを製造・販売している同社の製品は、スウェーデン王室の認定を受けているということでも注目されている。特に、2010年11月に発売した『プラリネ』コレクションは購入者の70%がリピートするという人気。国王ルイ18世のために創造されたといわれるベルギー最高級のチョコレート『プラリネ』の名を与えられた同コレクションはレンズの形からこだわることができ、他に、レンズの色だけでなくレンズ周りの色(レンズ側面周りに溝を彫って色をつける)に加えて、フロストやペイント・カッティング・アクセサリーといったレンズ表面のデザインについても拘ることができるのだ。しかも、オーダーすると一人ひとりコンサルタントがついて完成までをサポートしてくれるという。なんとセレブ感溢れるコレクションだろう。
同じデザインが多くみられる既製品では、色や質感のバリエーションがある程度。その中から自分の好みや顔にマッチするものをチョイスする。しかし、大量生産品であるために「街を歩いていてすれ違った人が同じ物を掛けていた」ということもある。どんな相手であれ、やはり同じ物を身につけている人と遭遇するのは気まずいものだ。その点『プラリネ』であれば、フレームが同じでもレンズが個性を引き立ててくれるので同じ物を身につけているとは受け止められない。むしろ、同じフレームであればレンズのデザインセンスが問われるため、お互いに火花を散らすことになってしまうはず。もしかしたらお互いのデザインに刺激されて、もう一本買いに走る、そんなこともあるかもしれない。
フルオーダーのため値段も¥109,200~とそれなりだが、いわゆる「メガネ」時代にはこれだけの対価を支払ってもここまでデザインの自由度が高いメガネを手にすることは出来なかった。特に、レンズの形にまでこだわれるというのは一般的ではなく、市場ではフレームに対してレンズの形も1パターンとなっているものが多く、そこが多くの「アイウェア」ユーザーが不満に思うポイントでもあるのだ。
かくいう記者も生粋の「メガネ」ユーザー。裸眼が0.1も無いために分厚いレンズを余儀なくされ、「メガネ」時代には決して高くはない価格で不本意なデザインに甘んじていた。が、「アイウェア」時代到来により安価にそれなりのデザインのものが入手できるようになった今では、値段の割にまぁ満足できるメガネを手にしてそれを定番にしている。しかし、そろそろ“大人のオンナ”として、ワンランク上を目指してもいい頃。既製品は安価で大量買いができるという利点もあるが、その分、普段着という印象が否めない。しかし、“大人のオンナ”は部屋から一歩出れば常に戦場。メガネひとつでもセンスを問われ、オンナ度が査定されていくのだ。そんな女性にこそこの『プラリネ』はふさわしい。同コレクションのコンセプトでもある「甘美なエレガンス」が、きっとアナタを最高級の女性へとグレードアップしてくれるに違いない。
■ポラリス「プラリネ」詳細 http://www.polarisjapan.co.jp/product/praline/index.html
(TechinsightJapan編集部 北島要子)