歌手マドンナ(53)の実兄、アンソニー・チッコーネさん(55)がホームレス生活を送っているというニュースを当サイトで報じたのは、つい先日のこと。そのアンソニーさんが、またしても家族との軋轢について語り話題になっている。
「家族の者たちにとって、俺なんていないも同然。恥そのものだ。もし俺が凍死しても、家族は気づかないか半年間放置ってところだろうな。」
苦々しくそう語るのは、マドンナの実兄アンソニーさんである。アンソニーさんが実父の経営するワイン醸造所での仕事をクビになったのは1年半前のことだ。兄の将来を予感したのか、今から6年前には「ヒューストンにあるリハビリ施設に入りなさい。」とマドンナに言われたというアンソニーさんは、2か月に及ぶ入院に要した費用もマドンナが全額工面したことを認めた。にもかかわらず、今なおアンソニーさんは常にヘベレケ状態。シラフになり再び人間らしい生活に戻ろうという強い意欲はまったく無いようだ。
「俺の家族は、リハビリ施設に行きさえすれば俺の“ビョーキ”が治ると思っていやがる。」
英紙『デイリー・メール』にそう語るアンソニーさんは、アルコール依存症を患っているせいで10年以上もの間実の息子にさえ会っていないことも明かした。また「スーパースターであるマドンナの実兄」という事実が「重荷」というアンソニーさんは、自身の子供時代を振り返り次のように述べた。
「(マドンナと俺は)お互いが心底嫌いだったね。兄妹のライバル関係みたいなもんさ。あいつは嫌な女だったぜ、今と同じようにな。自分を偽らない女なんだ。変わらないってことについては、評価してやらなくちゃな。」
「家族にとって俺の存在はゼロ状態」というアンソニーさんであるが、「マドンナに金をめぐんでもらう気はサラサラない。」「家族の間にもはや忠誠心はない。」などと大口を叩きながらも、メディアを介して家族の愛と助けを心の底から求めているのではないだろうか。
「人が俺のことを気にかけているようにみえるのは、妹がマドンナだからさ。アイツの話ならいくらだってできるぜ。でも俺はそんな話はしない。アイツは俺となんか関わりたくないんだから。」
すでに厳しい寒さが報じられるミシガンに、冬が訪れようとしている。アンソニーさんが眠るのは、今晩も橋の下だという。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)