超人気ロックバンド、ボン・ジョヴィのヴォーカルと言えば、ジョン・ボン・ジョヴィ(49)。その甘いルックスと素晴らしい歌唱力で世界中の音楽ファンから絶大な支持を得てきた超ビッグなミュージシャンであるが、このたび自身のレストランをオープンするにあたり、その懐の大きさを存分にアピールしてみせた。
ジョン・ボン・ジョヴィが妻ドロセアさん(49)と共に10月19日にオープンしたばかりなのが、レストラン『Soul Kitchen』。ニュージャージーにあるこの店、普通のレストランとはちょっと違う。この店では、なんとお金のない人は無料で食事ができるのだという。実は今から5年前、ジョンはThe Jon Bon Jovi Soul Foundationという団体を設立しているのだが、この団体は経済的に困窮する家族や個人の救済を目的として設立されたもの。これまでにも低所得家庭向けに250以上もの家屋を建設するといった目覚しい活動を行ってきている。
「この国では6人に1人が腹をすかせたまま寝るような生活をしているって聞いたとき、次に団体がするべき仕事はこれだなって思ったんだ。」
『AP通信』に対しそう語るジョンは、このレストランが決して貧困層向けの無料食堂ではないことも加えて強調している。「健康的で栄養満点な食事を提供するよ!」というジョンは、「メニューに価格は書いてないんだ。だからこのレストランに来て貢献したいと思ってくれたなら、テーブルに置いてある封筒に20ドル(約1500円)を入れてくれよ。もし食事に払う金が無いなら、テーブルの片付けをしてくれてもいいし、給仕してくれたっていい。キッチンで皿洗いをしたり料理長の手伝いをしてくれてもいいよ。」
とも語る。無銭飲食をした上に手伝いを拒否する客には、「『Lunch Break』に連れてってボランティアしてもらうぜ!」とのことだが、この『Lunch Break』という場所でボランティアをすればジョンのレストランの食事券が貰えるシステムになっているそうだ。
ジョンの大ファンである記者は是非とも行ってみたいと思っているが、皆さんはいかがだろうか。かねてより日本でも頻繁にショーを行ってきたボン・ジョヴィ。「コニチワア~!!」「アリガトゴジエマシタ~!」などと絶叫しファンを熱狂させていたあのジョン兄が、懐の大きい立派な大人になったと記者の胸はただただ熱くなるのである。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)