大物歌手ハリー・ベラフォンテも、御年84歳である。彼がテレビインタビューを受ける直前に爆睡し、番組ホストらの呼びかけに応じることなく眠りこけるなんとも愛らしい姿がお茶の間に流れてしまった。
大ヒット曲『バナナ・ボート』で知られるハリー・ベラフォンテもかなりの高齢。心地いい椅子に腰をかければ思わず眠たくなるのも十分理解できるが、彼は自身の回顧録『My Song』のプロモーションにと予定されていたインタビュー直前に、こともあろうかカメラの前で爆睡するというミスを犯してしまった。
今回ベラフォンテとのインタビューに失敗したのはカリフォルニア州にあるテレビ局KBAK。遠隔地にいたと見られるベラフォンテは中継でインタビューに応じる予定だったが、番組ホストの1人が呼びかけるも反応なし。目を閉じたまま動かないベラフォンテの様子に視聴者らは一瞬「まさかベラフォンテが!」と不安を抱いたであろうが、彼はただ眠りこけているだけであった。
「ヤバイ、寝てる!!」
そう確信したアナウンサー、レイラ・サンティアゴさんは「ハリーさん、おはようございます!」と挨拶し、「起きてください。起きて!」などと必死に促すも、ベラフォンテはまさにgood sleep状態。他の番組ホストらも失笑するに終始したが、気転をきかせたレイラさんは「ハリーさんは今瞑想中です。」などと軽くジョークを言い、続けて「ハリーさんはちょっとお昼寝をしているところです。」とニコヤカに述べてみせた。さらにレイラさんは「ハリーさんにはこちらからの音声が聞こえていないのだと思います。」と優しくフォローした上、「(インタビューできなくて)本当に残念です。私は昨日の晩ハリーさんの著書を読んでいたのですが、本当に素晴らしい本でしたよ。皆さんに心からお勧めしたいと思います。」などと本人に代わって著書の宣伝に大きく貢献してみせた。
音楽界の重鎮が思わず居眠りする姿は微笑ましい限りだが、この頭のいいアナウンサーの気転と細やかな心遣いにも拍手である。社会活動家としても知られ俳優としての実力も証明済みというベラフォンテが、これからもその素晴らしい歌声と数々の才能でショービズ界を賑わせてくれることを祈るばかりである。ちなみに彼の著書『My Song』の評判はすこぶる良いようだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)