実力派シンガーのエイミー・ワインハウス(享年27)の急逝から早くも3か月以上が経過したが、このたびようやく彼女の死因が特定された。
「歌手エイミー・ワインハウスが急逝!」
あの驚愕の報道が一斉に流れたのは7月23日のことだった。その後、娘の死を嘆きつつも前向きに生きようとする家族の姿が注目されてきたが、依然として「エイミーはドラッグの過剰摂取により死亡した。」という世間の見方は根強かった。8月には「違法薬物の摂取が直接的死因ではない」という情報が流れたものの、死因の特定には至らずじまい。このままエイミーの死因は謎として片付けられるのかと思いきや、調査自体は地道ではあるが確実に前進していたようだ。
病理学者が水曜日に発表した内容によると、エイミーは死亡時大量の飲酒をしていたという。3週間は完全に断酒していたエイミーにとって、大量のアルコールはまさに毒。エイミーの呼吸は間もなく停止し、結果的に昏睡状態に陥ったとみられている。これら全ての結果をふまえ、検視官スザンヌ・グリーナウェイさんはエイミーの死は自殺や他殺ではなく「事故」であるとし、アルコール中毒死であると結論付けた。エイミーの死亡が確認された日、警察は彼女の自宅アパートからウォッカの瓶3本を回収している。
エイミーの死因が特定されたことを受け、彼女の家族は以下のような声明を発表した。
「何がエイミーに起こったのかがついに判明し、少しホッとしました。彼女の死亡時に体内にアルコールが残っていたのは理解できます。何日にもわたって体内にアルコールが蓄積されていったのではないかと思います。」
またアルコール依存症を克服しようと必死に闘っていたエイミーは、断酒していたにもかかわらず再び飲酒に走っていたことも明かされた。
わずか27歳というエイミーの死去が家族の心に遺した哀しみは大きい。
「エイミーは悲劇の人ではなく、ファイターだったんだ。」
亡き娘を今も愛して止まない父ミッチさんは、そうツイートしている。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)