『E!ニュース』などのリポーター兼ホストで知られ、自らの不妊治療などテーマにしたリアリティTV『Giuliana and Bill』などでも知られる米人気芸能リポーターのジュリアナ・ランシック(37)が、初期段階の乳がんを患っていることを告白した。
自らもモデル並みの容姿を持ち、レッドカーペットで直にハリウッドセレブにインタビューする姿が大人気のジュリアナ。いつもはつらつとエンタメニュースをリポートする姿が印象的な彼女が17日、米NBCの朝のトーク番組『The Today Show』で、衝撃の告白をした。
ジュリアナは07年に結婚した夫、実業家でTVホストのビル・ランシック(40)と共に、不妊治療に取り組んで来たことで知られている。過去2回の体外受精(IVF)の試みが失敗に終わり、夏には3回目のトライをすると明かしていたばかり。この日チャンネルを合わせた視聴者は皆、ジュリアナがめでたく妊娠したという報告をするとばかり思っていた。
ところがジュリアナの口から出た言葉は、「私、初期ステージの乳がんを患っています。」というショッキングなものだった。彼女が乳がんを発見したのは8月。3度目の体外受精の前準備のため、ホルモン治療を受けに行ったコロラド州のクリニックで、医師の一人が事前に乳がん検査のマンモグラフィーを勧めたことがきっかけ。この医師は、不妊治療で使われるエストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの投与は乳がんなどのリスクを増やすこともあるため、事前に一度マンモグラフィーを受けてみてはどうかとジュリアナに勧めたという。
叔母一人を除き、ジュリアナに乳がんの家族歴はなかったこともあって、彼女の年齢ではマンモグラフィーはまだ必要なく「40歳になった時に受ければいい」と思っていたそうである。しかし結局検査を受けると、まるで想像もしなかった結果が出た。乳がんを宣告されたジュリアナは「まるで世界が私の周りで崩れ落ちたみたいに泣いた。」そうだ。
『The Today Show』番組ホストの日系ジャーナリスト、アン・カリーに「あなたはこうして未だ震えているけれど、敢えてがんを告白しに来られた。それは世の女性達にメッセージを伝えたかったからと聞きました。」と振られたジュリアナ。すると彼女は「私達女性は、毎日忙しくマルチタスクをこなしている人が多く、乳がん検査は必要ないとタカをくくっている人が多い。でもすぐにマンモグラフィーを“To Do List”に加えて。女友達には、明日ドクターに電話をして予約を取って、と伝えました。乳がんは初期段階で見つかれば、治療可能です。」と力強く語った。
近々がんの切除手術を受け、その後6週間半の放射線治療を受けることになっているというジュリアナ。それでも体外受精による妊娠は、「決してあきらめない。」と言う。「このベイビーは私の命を救ってくれた。」と語る彼女は、もし今回の体外受精で乳がんを知らずに妊娠していたら、ホルモンが悪影響を及ぼしもっと病状が悪化していたはずだと語る。「2回の体外受精の失敗も、全ての物事が起きるのは神様が計画した通り。」と実感した彼女は、がんの治療が終わったらまた体外受精にトライするとのことだ。
夫のビルは「泣きたい時に泣かせてくれる、素晴らしい夫」だと言い、彼の全面的サポートを受けてしばらくは治療に専念するというジュリアナ。無事にがんを克服して、また彼女がTVスクリーンに戻ってくる日を待ちたい。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)