ジェレミー・ロードメイヤー君という、レディー・ガガ(25)を敬愛する一人の少年が自らの命を断ってしまった。享年14歳。この一人の少年の死に、今レディー・ガガは嘆き悲しんでいる。
ジェレミー君が死を選んだのは、学校でのイジメが原因であった。イジメの理由は彼がバイセクシャルであったこと。そんな彼が、「同じくイジメに苦しむ若者の励みになれば…」とYouTubeにある動画を投稿していた。
「ハーイ、僕はニューヨークのバッファローに住むジェレミーだよ。君たちに、事態は改善するって言いたくてここにいます。」
彼が投稿したビデオはこう始まる。彼はバイセクシャルであることを理由にイジメを受けていたが、「イジメからは逃げられない」という恐怖に震える日々だったと語っている。男友達もできず「ゲイは地獄行きだ!」などと罵られていたジェレミー君に生きる希望を与えたのはレディー・ガガの名曲『ボーン・ディス・ウェイ』。「どのように生まれようとも自分は美しい存在。コソコソせずに堂々と自分を愛してあげなさい。」という深いメッセージを伝えるこの曲を聴き勇気をもらったというジェレミー君は、
「レディー・ガガは僕を幸せにしてくれる。僕はこのように生まれたんだ。自分のことは愛してあげなきゃね。」
と、ティーンらに語りかけた。にもかかわらず去る日曜日、彼はついに自らの命を絶ってしまった。突然の息子の死に遺された家族は途方に暮れているが、一家の父ティムさんは「イジメをしている子供達。言葉は非常に力があるものなんだ。君達が面白いゲームと思ってやっていることは、(イジメの被害者にとっては)ゲームでもなんでもない。君達は多くの人々の人生をめちゃくちゃにしているんだ。」とのメッセージを出している。またジェレミー君が敬愛してやまなかったレディー・ガガも、もちろん黙ってはいない。彼女は自身のTwitterで次のようにツイートしている。
「ここ数日、いろんなことを考えたり、泣いたり、大声を上げたりして過ごしているの。残酷な行為に屈して人が亡くなったというのに、愛を感じるなんて無理な話。」
また彼女はイジメが違法行為であること、イジメを撲滅するための闘いを止めるつもりはないこと、大統領に会う意思があることなどもツイートして話題になっている。
わずか14歳の幼い少年が自ら命を絶つとは、胸が張り裂けそうなニュースである。ジェレミー君のご冥福を心からお祈りしたいと思う。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)