NBCテレビの有名女性ジャーナリストが、自身が乳がんを患っていることをTV番組で告白し、大変大きな反響を呼んでいる。
彼女の名前はアンドレア・ミッチェル(64)。NBCテレビきっての敏腕ジャーナリストである。そんな彼女が9月7日、番組最後に勇気ある告白をした。
「個人的な話になりますが、私がどのように夏休みを過ごしたのかお知らせします。先週はワイオミングでハイキングをする予定だったのです。ですがハイキングに行く代わりに、アメリカでは8人に1人の女性が患うという乳がんに、私もなっていたことが分かったのです。」
こう伝える彼女はカメラをしっかりと見据え、「驚くことに、8人に1人の女性が乳がんにかかるのですよ!」と力強く繰り返した。「運が良いことに、私はラッキーな患者の1人です。がんはもっとも初期の段階で発見できたため転移もなく、今後の見通しも明るいので、すでにこのように仕事にも復帰しています。」
こう語るアンドレアは、1年に一度行っていたという検診で運よく初期がんを発見できたのだ。
「今回がんが見つかったことで、また人生の教訓を得たと思っています。女性の視聴者の皆さん、そしてそんな皆さんを愛する男性方。大事なのは検査です。そう、検査を受けなさい。この病気は早期に発見できれば完治するものなのだから。」
このアンドレアの告白に、全米の女性視聴者らは大きな勇気を与えられている。
女優クリスティナ・アップルゲイトは乳がんの遺伝子を受け継いでいることが事前に分かっていたため、片方の乳房に乳がんができた際に健康な乳房も切除したが、多くの場合は、1年に一度の検診を受けさえすれば乳がんは初期の段階で発見、治療ができるそうだ。にもかかわらず2007年に行われた調査では、日本で乳がんの検査を受ける40歳以上の女性はまだ20%程度しかいないことが判明している。
こうしたセレブたちの告白から、1人でも多くの方が「まずは検査を受けよう!」という勇気をもらえることを祈るばかりである。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)