マドンナ（53）がヴェネチア国際映画祭の記者会見の席で、一ファンの男性から紫の紫陽花（あじさい）の花束を贈られたが、その際マイクがオンになっているのを知らずに「私この花、すごく嫌いなのよね。」と悪態をついていたのがバレてしまい、ちょっとした波紋を呼んでいる。

誰にでも嫌いな花はあるだろうが、もし見るのも嫌いな花をプレゼントされたら、思わず「これ嫌い！」と口に出すだろうか？　それとも、贈り手を気遣って出さないだろうか？

ヴェネチア国際映画祭で、共同脚本も担当した初監督映画の『W.E（原題）』を公開したマドンナ。米国人女性ウォリス・シンプソンと恋に落ち、彼女と一緒になるために王位を捨てた、英エリザベス女王の伯父にあたるエドワード8世の情熱的なラブストーリーを、現代風に描いた意欲的なロマンス映画だ。しかし、批評家達は賛否両論で「これによってマドンナのゆらいだ映画キャリアの評判が変わるものではない。」などとこきおろすメディアもあれば、「精巧に作られた美しい映画」と評価するメディアもあるという状況だった。

全身全霊をつぎ込んだ初監督作品に、思ったような評価を得られずちょっとイライラしていたかもしれない記者会見の席で、見るのも嫌いな花を突然プレゼントされたマドンナ。一旦は「ありがとう。」と笑顔で受け取り、テーブルの下に花を隠したものの、すぐに会見で隣の席に座っていた人の方を向き、「I absolutely loathe hydrangeas. He obviously doesn’t know that.（私この花、すごく嫌いなのよね。彼、全然そんなこと知らないみたい。）」とちょっと顔をしかめながらつぶやいてしまった。

マドンナが迂闊だったのは、その時マイクがオンになったままだったこと。それがユーチューブに投稿されてしまい、8日現在で160万ビューを超えるヴァイラル・ビデオとなったが、見た人は「ビッチだ！」「ディーヴァだ。」と口々に彼女を批判。ビデオは870人以上が「likes」をクリックしたのに対し、2100人以上が「dislikes」をクリックしており、マドンナ嫌いの人を増やす羽目になってしまったようだ。

これを見かねてかマドンナの代理人は、米CNNに声明文を出して彼女の立場を代弁。「マドンナはどんな花でも好きになる権利があり、世界中の紫陽花の気持ちを損ねたいという気持ちはありません。また、世界中の紫陽花を愛する人々の気持ちを軽視するわけでもなく、ただ違う種類の花をより好んでいるだけなのです。」

たかが紫陽花、されど紫陽花。いらぬところで敵を増やしてしまったマドンナだが、脇が甘かったというしかない。これではもう、29歳年下の「トイ・ボーイ」BFである仏ダンサーのブラヒム・ザイバット君（24）に慰めてもらうしかない!?

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（TechinsightJapan編集部 ブローン菜美）