イタすぎるセレブ達

writer : techinsight

【イタすぎるセレブ達】笑える? 笑えない? 機内放尿事件の仏俳優ジェラール・ドパルデュー、事件をパロディにした自虐ビデオを作成。

先月16日に、パリ発ダブリン行きの航空機の中で、離陸するまでの時間を待てず他の乗客達の目の前で放尿し、飛行機を追い出された仏俳優ジェラール・ドパルデュー(62)が、自ら事件をパロディにした自虐的ともいえるパロディビデオを作成した。これを見る限りでは、あまり懲りてない?

ドパルデューはパリ・シャルルドゴール空港発のエールフランス航空便に搭乗した際尿意を催し、滑走路をタクシングしているときに「小便がしたい」といいながら立ち上がったが、離陸まで待つように勧めるフライトアテンダントを振り切ってその場で放尿、飛行機を追い出されていた。このニュースを面白おかしく伝えていた米CNNの人気アンカー、アンダーソン・クーパー氏は全米生放送中に笑いが止まらなくなり、放送事故寸前の事態が起きるというオマケまでついた。

その後、同じ便に搭乗していた仏俳優のエドゥアルド・ベア(44)が「放尿は前立腺の問題によるもので、彼は当時はシラフだった。」などと代理謝罪をしたが、彼らはそれをユーモアに替えて、事件のパロディビデオを作ってしまった。

ビデオは全編仏語、「8月16日、パリ発ダブリン行き」というテロップで始まり、事件の起きた時と全く同じシチュエーションを再現。航空機内のセットに、当日と同じようにドパルデューとベアが並び、新聞を読みながら座っている。

違うのは、ドパルデューが仏人気コミック『アステリックス』(古代ローマ時代のガリアを舞台にしたギャグ)のキャラクター、「のろまだが心根の優しい怪力男のオベリックス」に扮しており、ベアが金髪に口ひげをたくわえた同コミック主役キャラの「アステリックス」に扮しているところ。特にドパルデューは赤毛のおさげヘアに銀の帽子、肩丸出しのたて縞の服でコスプレし、完全にオベリックスになり切っている。

離陸を告げるアナウンスが流れた後、フライトアテンダントが「野生のイノシシは航空機が離陸するまでお出しできません。」という内容を伝えると、オベリックスになり切っているドパルデューは座席から立ち上がって、うろたえ始める。何しろ野生のイノシシのローストはオベリックスが狩猟して、食べている大好物なのだ。

放尿事件ではそこで彼が、「小便がしたい」と繰り返し訴えて「ジャー!」となったわけだが、ビデオではドパルデューが「今すぐイノシシが食べたい! お腹がすいて待てない!」と訴える。するとフライトアテンダントが駆けつけて来て、席に戻るよう彼をなだめようとするものの、彼は静止を振り切って画面から消えてしまう。すると「ただいまお客様の一人が機内を汚しましたので、緊急着陸します。」という内容のアナウンスが流れるというオチだ。

しかし実はこれ、ドパルデューが「オベリックス」を演じ、ベアも共演する来年公開の新作映画『Asterix and Obelix : On Her Majesty’s Secret Service(原題)』の宣伝でもあったようだ。同コミックは、これまでも3回実写版で映画化されている。

自虐ビデオとはいうものの、自分で放尿事件を起こしておいて、それを自分でパロディにし、しかも映画のPRに利用するとはちょっと厚かましいともいえるが、バカバカしく笑えるビデオだ。現在までに24万ビューを突破、ビューワーからは「ブラボー」などと賞賛の声に交じって、「機内でおしっこをしたことは、笑い事じゃないぞ。」などと批判する人も。「興味のある方は下のリンクでご覧あれ。

http://www.youtube.com/watch?v=L7estuFU6VU
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)