28日に行われたMTVの『Video Music Awards』は、レディー・ガガの男装や、ビヨンセが赤ちゃんを宿したお腹を嬉しそうに披露するなど、予想をはるかに超えた見どころ満載のステージで素晴らしい一夜となった。だが番組プロデューサーは、ある夫妻の出席がなかったことを悔やんでいる様子だ。
同番組のエグゼクティブ・プロデューサー、Dave Sirulnick氏がeonline.comに語ったところによれば、同番組はこの授賞式の会場に、先月たった27歳の若さで他界したエイミー・ワインハウスの両親、ミッチ&ジャニス・ワインハウスさん夫妻をスペシャル・ゲストとしてイギリスから招こうと努力していたようだ。
番組ではエイミーの功績を称える追悼コーナーを設けた。ロンドンの「アビー・ロード・スタジオ」で今年3月、エイミーにとっては最後の完成作品となる “Body and Soul” を共に収録したポピュラー界の大ベテラン歌手、トニー・ベネット(85)がそのステージに招かれた。
2人のレコーディング風景の映像が流れ、人々は改めて大切な歌手を失ったことに気付かされ、ベネットは「エイミーにどうしてもドラッグをやめさせたかった。悔やまれてならない」とMTVのマイクに肩を落としながら話した。番組ではそんなベネットからワインハウス夫妻に、特別賞を手渡して欲しいと考えていたのだ。
その “Body and Soul” は、10月にリリースとなるベネットのニュー・アルバム『Duets2』に収められている。ベネットはこの曲に関する収益をチャリティに寄付する予定でおり、エイミー・ファンをはじめ、多くの人に聴いて欲しいと話している。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)