日本でも一時空前のブームを巻き起こしたスーパー・マジシャンといえば、デヴィッド・カッパーフィールドである。日本での活動は最近あまり耳にしないデヴィッドであるが、母国での人気は今なお健在。2006年には歴史上もっとも商業的に成功したマジシャンとして『Forbes』誌に名をあげられたデヴィッドは、今年は『ザ・シンプソンズ』に本人役で登場するほどお茶の間でも人気者なのだ。そんなデヴィッドが54歳にしてパパになったという、なんともおめでたいニュースが飛び込んできた。
いやはやセレブたるもの、50歳をすぎても元気である。つい最近59歳のデヴィッド・ハッセルホフと31歳のウェールズ人女性に関するニュースをお伝えしたばかりだが、デヴィッド・カッパーフィールドもまた26歳といううら若きフランス人モデルと交際中で、昨年には2人の間に女の赤ちゃんが産まれたそうだ。つい先月には娘のスカイちゃん、デヴィッド、そして娘の母親でモデルのクロエ・ゴセリンさんの3人が仲良く旅をする姿がキャッチされていたものの、「子供が産まれました」という正式発表があったのは出産から16か月も後のことだった。赤ちゃんはすでに1歳半近くになっている。
デヴィッドの代表的マジックと言えば日本でもおおいに話題になった『自由の女神消失』である。大勢の人が固唾を呑んで見守る中、自由の女神が忽然と姿を消すという驚異のマジックに腰を抜かした人は多いはずだ。そんなデヴィッドの有名なマジックにかけて、スポークスマンはこう語ったらしい。
「もう自由の女神を消失させたあのマジックは忘れてください。次のイリュージョンは使用済みのオムツを消失させるマジックになるでしょう。そのほうが実用的ですしね。」
このトンでもないオヤジギャグに再び腰を抜かしたファンの方もいるに違いない。ちなみにデヴィッドのマジックは実際にも役に立つことがあるという。以前フロリダに滞在中、女性アシスタントらといたデヴィッドは武装した男らに銃を向けられ金を出せと脅される事件に遭遇したのだが、その際に金や携帯電話、パスポートまで奪われてしまったのはアシスタントだけだったそうだ。デヴィッドだけは得意のマジックで所有物を隠し、何も奪われることなく難を逃れている。
どうかこれからも、素晴らしいマジックで世界を魅了し続けていただきたい。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)