人気のカーダシアン家のリアリティTVは、やっぱりやらせだった!? 20日に行なわれたキム・カーダシアン(30)とNBAクリス・ハンフリーズ選手(26)の結婚式を、リアリティTVクルーが全面的に撮影していたが、その際にカーダシアン3姉妹で唯一独身であるキムの姉、コートニー・カーダシアン(32=写真右)が、長年の恋人のスコット・ディシック(28=写真左)と「自分達も結婚したくなってきた」という趣旨の台詞をカメラの前で話し合うよう、プロデューサー達が「台詞の仕込み」をしていたことが明らかになった。
カーダシアン3姉妹の長女のコートニーと、ニューヨーク出身のお坊ちゃまソーシャライト兼モデルで、飲酒すると暴れることがある「ちょっと危ないヒモ男」スコットの、つかずはなれずのロマンスは、『E!』ネットワークで放映中の人気リアリティTVシリーズ『Keeping Up with the Kardashians』でこれまで長い間フィーチャーされてきた。
09年にはコートニーが未婚のままスコットの子供を妊娠し、長男メイソン君(1歳8か月)が産まれたが、このままコートニーと結婚したいと思っているスコットに対して、コートニーはスコットの飲酒問題や、アンガーマネジメント問題の行方を見守りつつ、今はまだ未婚のままでいいと思っている様子。しかしカーダシアン家全体のマネージャーでもあるママ、クリス・ジェンナー(55)はそんな2人にやきもきし、是非結婚式を挙げ、夫婦になってもらいたいと考えていた…とざっとこれが「これまでのあらすじ」だ。
そんな中で迎えられたキムの結婚式は、10月の初めに2夜連続の4時間特番として、全米に放映される予定となっている。リアリティTVとしてのストーリー展開を考えると、次のカーダシアン家のビッグイベントは「コートニーとスコットの挙式」であろう。そうなれば、「キムの式に深く感動したコートニーとスコットが、自分達も結婚することを誓い合う。」という、やや陳腐な展開をプロデューサー達が思いつくのも、納得が出来る。
そこで、キムの式を撮影中だったプロデューサー達が、コートニーとスコットに「やらせ」ともとれる都合のいい台詞を仕込んでいるところがバレてしまったから、たまらない。キムの式場で裏方として働いていたプロデューサー達のトランシーバーによるやり取りが、芸能サイト『TMZ』に録音されていたのだ。
会話の一部を紹介しよう。女性のプロデューサーが「みんな、コートニーとスコットに“愛が空気に満ちているね”とか、“ええ、そうね私達も結婚しましょう!”というような会話を、今話してもらう必要があるわ。」と指示を出すと、別の男性プロデューサーが「OK。とてもクールだ。」とそれを承諾し、「今スコットに(台詞を)耳打ちする必要があるな。今、今だ。」とつぶやく。そしてカメラマンと思われる男性に「今からコートニーとスコットの小会話を撮影するからな。」と指示を出す…。
まあ、どんなリアリティTVも裏側はこんな風に「演出」もどきの「プチやらせ」の連続なのだろうが、それに素直に従い、まことしやかな演技をするカーダシアン家の面々も物好きであろう。20日の式の招待客にも「何もかもTVのためにやっている」的雰囲気は伝わっていたようで、芸能誌『Us Weekly』に招待客の一人が明かしたところでは「皆、ぎこちなく感じていました。式は全てがカメラのためで、ウエディングというよりはTVショーをやっているような感じだったからです。」とのこと。
ちなみに先のトランシーバーの会話は、リーダー格と思われる女性プロデューサーが、「クルーのみんな、お疲れ様。今日はこれで終わりよ。次はコートニーのウエディングで会いましょう。」と締めくくるというオチで終わっている。冠婚葬祭、すべて生活をリアリティTVに切り売りしながらしたたかに生きて行くカーダシアン家には、やっぱり脱帽!
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)