映画『天使にラブ・ソングを…』などで知られる女優で、最近はもっぱらトークショーホストとして活躍しているウーピー・ゴールドバーグ(55)が、ニューヨークで走行中の車の窓から、心ない人に投げ捨てられたロシアンブルーの子猫を、自宅に引き取り飼うことになったことが分かった。
先月2日、付近を走行中だったニューヨーク市動物保護局の局員が、スタテンアイランドとブルックリン市との間にかかる全長1298メートルの『Verrazano-Narrows Bridge』という橋を渡っていた際、走っている別の車から何かゴミのようなものが投げ捨てられるのを偶然目撃。物体に近づいてみると、ゴミと思われたものは動いており、灰色の子猫であることが分かったという。
局員は車を安全な場所に停めて、橋のエッジにいた子猫を急いで救出した。子猫はオスのロシアンブルーで、生後たったの5週間ほどだったというが、健康状態などに問題はなく、以後スタテンアイランドにある動物保護局の施設に引き取られ、引き取り手を探すことのできる生後8週間になるまで保護された。この件は猫の虐待事件として、投げ捨てたドライバーを捜索中である。
その一方でこの愛らしい子猫は、見つけられた橋の名前にちなんで『Verrazano』と名付けられ、それを短くしたニックネーム『ヴィニー』と呼ばれるようになった。ニュースはネット上を駆け巡り、ヴィニーは瞬く間に人々のアイドルになった。
子猫は米ネットワーク局ABCの朝のトーク番組『The View(ザ・ビュー)』にも登場。自らもロシアンブルーのオス猫「オリヴァー」を飼っているというホストの一人、ゴールドバーグがヴィニーを生放送で紹介し、「うちのオリヴァーと話し合いを持たなければならないけど、彼も友達が必要だしね。」とヴィニーを飼うことに興味を示していた。ヴィニーは初対面のゴールドバーグのドレッドヘアにじゃれつくなど、この時から「未来の飼い主」に少なからず関心を持っていた様子だった。
その後、動物保護局には、ヴィニーを引き取りたいという希望者が殺到。実に140人から連絡があったというが、22日、ゴールドバーグが公式フェイスブックサイトでヴィニーを引き取ったことを発表した。
ゴールドバーグは「今日ヴィニーを引き取って、とうとう家に連れて帰ることが出来ました。」「オリヴァーはあまりハッピーじゃないみたいだけど、ヴィニーは楽しい時を過ごしているみたい。すぐに2匹とも慣れてくれると思うわ。」などとコメントし、ヴィニーがおもちゃにじゃれている愛くるしいビデオを投稿した。140人もの希望者の間から飼い主として選ばれたゴールドバーグもラッキーだが、辛い思いをしたヴィニーも、新しい家に引き取られきっとハッピーであるに違いない。
ゴールドバーグが投稿したヴィニーのビデオは、コチラで見ることができる。
http://www.facebook.com/video/video.php?v=10150282249087476&oid=181582881853740&comments
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)