NBAクリス・ハンフリーズ選手（26）との結婚式を20日に控えたリアリティTVスターのキム・カーダシアン（30）だが、式の招待客が、入り口で金属探知機をくぐらなければならないことが明らかになった。それも銃器などの持ち込みを未然に防ぐためなどではなく、携帯電話やデジタルカメラといった記録機器を客が持ち込んで、式のイメージが漏れるのを防ぐためであるらしい。カーダシアン家側の、見事なまでの「コントロール・フリーク」ぶりが明らかになった…。

カリフォルニア州サンタバーバラの東、モンテシートのとある秘密の場所で、およそ1000人もの招待客を招いて行われるとされる、キムとハンフリーズ選手の結婚式。その招待客のリストには、ジェニファー・ロペス、ジャスティン・ビーバー、ウィル・スミス＆ジェイダ・ピンケット夫妻などなど、一流セレブがずらりと勢揃いしているとの噂だ。

しかし、ネット新聞『Huffington Post』によると、式当日は、いかなる一流セレブであっても、入り口に設けられる金属探知機をくぐらなければならないことになったという。何故か？　それは招待客の持って来た携帯電話、デジタルカメラやデジタルビデオなどの記録機器を、そこで一時的に没収するため。では何故没収するのか？　答えは簡単。彼らが映した式の写真やビデオが、巷に出回るのを防ぐためだ。

ではなぜこうまでして「流出」を防ぐ必要があるのかというと、それはカーダシアン家が、「キムの式」をパッケージ化して「商品」としてメディアに売却済みで、そこから独占的に収入を得ようとしているからだ。

式の模様は、スチール写真を『People』誌が独占的に取材することになっており、映像は『E！』ネットワークが独占撮影、10月9日と10日の2日間『Kim’s Fairytale Wedding: A Kardashian Event』というタイトルの特番で、4時間にわたり放映されることがすでに決定している。『People』誌、『E！』ネットワーク共々、キム側に数百万ドルのギャラを支払っているとのこと。キムは、結婚ギフトにオリジナルの香水をプロデュースして一般販売もするという、「式をダシにしたビジネス展開」に加え、こうした独占取材権の販売によって、莫大な収入を得ることになる。

金属探知機だけではない。ハリウッドの一流セレブを式に招くとなれば「自家用車で会場まで乗り付けたい」と思うスターも多いだろうが、キムはそうした自家用車すらも警戒。秘密の会場から離れたところに車を駐車させ、そこから用意したシャトルバスに乗りかえて、会場に来てもらうようにするという。

『ニューヨーク・デイリーニューズ』紙によれば、式のために雇われたスタッフですら、秘密厳守の旨を記した「誓約書」にサインをさせられているといい、もし破れば6ケタの違約金を払わされることになっているとか。またヘリコプターによる上空からのパパラッチ攻撃に備え、地上には当日、米国連邦航空局の役人がスタンバイし、取り締まりを強化することも決まっているそうだ。

こうしたセキュリティーの手法は、00年のブラッド・ピットとジェニファー・アニストンの結婚式のものをモデルにしている、と言われているが、キムとハンフリーズ選手がブラピとジェンほどの「大物」か、と問われると、「う、うーん」と思わず答えに詰まってしまうような…。どこまでもしたたかなカーダシアン家であるが、いよいよ式は今週末。当日は一体どんな騒ぎになるのであろうか？
（TechinsightJapan編集部 ブローン菜美）