アーティストとしてはもちろんのこと、プライベートでもかつては数々の女優やモデルたちとの浮き名を流し、今では責任ある一人の父親として、かっこいい男性であり続けるレニー・クラヴィッツ。
そんな伊達男レニーが、最新ミュージッククリップでコメディーに挑戦している。しかも、一人三役をこなすサービスぶりだ。

8月24日に日本発売されるレニー・クラヴィッツのニューアルバム「Black and White America」から、ファーストシングル「Stand」のミュージッククリップがオフィシャルサイトで公開された。
懐かしのバラエティ番組のようなはじまりで、コミカルな動きをする司会者に扮したレニーに、まずは釘付けにさせられてしまう。そして、続々と現れるバンドボーカルのレニー、ドラマーのレニー、そしてドタバタでおかしな展開が癖になり、つい「もう一度」と再生ボタンをクリックせずにはいられない愉しい映像だ。

MTVのインタビューで、今回のファーストシングルに「Stand」を選んだことについて、レニーははじめから決めていなかったと語っている。「アルバム制作中は、自分の中にある音楽を表現することしか頭にないんだ」と打ち明け、「Stand」にした決め手は「夏らしいし、ノリがいいから」とのこと。レニーが皆に楽しんでほしいという気持ちがうかがえるコメントに思える。

ミュージッククリップの愉しさもさることながら、「Stand」ひとつ取っても、元気の湧き出るようなリリックでアップテンポなものに仕上がっており、今年の夏だけ聴くのにはもったいない、ずっと耳に残りそうな曲である。9枚目のアルバム「Black and White America」にも期待が高まるばかりだ。
（TechinsightJapan編集部　庄司藍子）