イヤイヤそうな顔をした女優とのキス・シーンを終えた男優にも、男の意地、言い分はある。日米ともに15日にいよいよ公開となる『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』だが、その中の “歴史的瞬間” とも呼ぶべきハーマイオニーとロンのキス・シーンについて、ルパート・グリント(22)から興味深い発言が飛び出した。
同作品のNYプレミア上映会が11日に行われ、その前日である10日には、メインキャストやスタッフによる記者会見がウォルドルフ・アストリア・ホテルで行われた。
ダニエル・ラドクリフ(21)やエマ・ワトソン(21)は、“世界のどこにも逃げ場所がない。すぐにバレては騒動になってしまう” と超人気スターなりの悪戦苦闘ぶりをボヤいたが、グリントはいたってマイペース。会見の場で “ロン” と呼ばれることにも、「すごくその役がやりたかったし、僕自身かなり “ロン” に入れ込んでいるから大丈夫」と語り、全然気にしていない様子だ。
だが、最終章の大きな話題となっているハーマイオニーとロンのキス・シーンについてのコメントは、ちょっと意外であった。事前には「エマはイヤイヤ、グリントはニヤニヤ」などと報じられていたが、グリントも実は同じ気持ちであったというのだ。
「あれは、気が進まない2人による不本意なキスを、いかにも情熱的なタッチに仕上げてもらっただけ。エマのことはもう長いこと知っているだけに、僕の方も怖いなぁとひるんでいたんだ。」
「でも皆さんが “あれはホンモノのキス” だと信じてくれれば嬉しいよ。確かにあれは決定的な瞬間なんだもんね。」
エマは少し前に、ハリポタでは “ドラコ・マルフォイ”を演じた俳優トム・フェルトンに恋をしてしまったことを告白している。グリントはやはり、キスした所でサッパリ脈ナシであることを承知していたのだろう。彼はこうも語り、妙に男の意地を見せた。
「僕自身はあのキスのことは何も覚えていないんだ。きっと、あっという間に記憶から消去されちゃったんだろうね。」
天下のエマに向かっても「君とのキスは一生の思い出、ゼッタイに忘れないよ」と言わないグリント。なかなか意地っ張りでよろしい。いや、これで当然か。そんなキザなことを言った日にはもっと女優サンに嫌われてしまう。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)