これまでもグループ解散説が飛び交ったことはあった。2009年、5作目のアルバムのタイトルが『The E.N.D.』であったことから、世界中のファンは “いよいよ最後か” と心配したが、逆にグループとしての活動が活発になっていた「ブラック・アイド・ピーズ」。だが今回は極めて危ない。
『The E.N.D.』というそのアルバムのタイトルはファンの肝を冷やしたが、“The Energy Never Dies(このエネルギーは不滅)” の略であることも分かり、シングルカットされた “ブン・ブン・パウ” は世界的に大ヒット。さらに昨年12月1日には、6枚目のアルバム『ザ・ビギニング(The Beginning)』もリリースとなった。
ファンはこれによりひと安心し、彼らの今年のワールド・ツアー「The Beginning Massive Stadium」も順調に続けられているものとばかり思われた。だが6日、英国中部スタフォードシャーの「アルトン・タワーズ」での公演で、リーダーのwill.i.amは1万7500人の観客に向かいこう言い放った。
「今日のショーは特別のものになりそうだ。グループとして揃ってイギリスに来ることは、もう当分ないと思っているからね。皆愛してるよ! デビュー当時からのサポートには心から感謝しているんだ。」
「でもこれが最後で、皆と二度と会えなくなるってことじゃない。2005年に “Monkey Business” を発表したけれど、その次の “The E.N.D.” までには4年のご無沙汰があっただろう? あんな感じだと思っているよ。」
6月にパリを皮切りにスタートした同・欧州ツアーだが、残すところは8日のアイルランド・ダブリン公演と14日のスペイン・マドリード公演のみ。この2か所でも同じような発言があるものと思われるが、彼らもファンの動揺など反応を確かめているところではないだろうか。
夫ジョシュ・デュアメルとの夫婦関係の危機を乗り越え、最近では「もっとプライベート・ライフを優先したい。赤ちゃんも欲しい」と言うようになった歌姫ファーギー。そんな彼女との不協和音がいよいよ明らかになっていた、常にイケイケなwill.i.am。彼だって相変わらずビジネスで忙しいし、イギリスの人気歌手シェリル・コールとの仕事にも夢中になっている。
グループに “永遠” はない。こんなに個性の強いメンバーが揃い、しかし8年間(ファーギー加入は03年春)も頑張って来れたことは奇跡にも近い。活動休止宣言が無期限のものとなり、やがて「解散」とならないことを祈るのみである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)