6月下旬から世界各国で順次公開となり（日本では今月29日）、興行成績も絶好調という『トランスフォーマー3（原題 Transformers: Dark of the Moon）』。ところがこの作品の映像に、マイケル・ベイ監督が過去の作品で使用したシーンが複数使われているとして、大きな話題になっている。

過去の作品というのは、スカーレット・ヨハンソンとユアン・マグレガー主演で05年に公開された、クローン人間の苦闘を描いたサバイバル・アクション映画の『アイランド』。米国での評判はすこぶる良かった。

あるYouTubeのユーザーが先月末、“TF3の映像はリサイクルなのでは？” と『アイランド』の映像と並べて投稿して大きな話題となり、英米の大手メディアまでもが映像の解析を進めた。

『アイランド』で使用されたハイウェイとそこを走る車のシーンが、ほぼ同じ状態で『TF3』で再利用されていることが分かり、車が爆発するシーンも酷似。ベイ監督は恐らくそこにロボットの戦闘を重ねただけであろう。案の定、投稿映像を閲覧したほぼ全員が「クロ」と判断している状況だ。

救われるのは、両作品ともマイケル・ベイ監督が手掛けたということと、“SF大作は費用がかかり過ぎている。エコ指向も良い” という意見が出ているということか。

ただし『アイランド』の配給元はワーナー・ブラザーズで、『TF3』はパラマウントである。公開早々、興行成績では世界ランキング1位を独走している『TF3』だけに、肖像権をめぐって金銭的な問題が発生する可能性も高い。

ご自身で判断してみたいという方には、こちらの英『デイリー・メール』電子版のニュースがお勧めである。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2010714/Transformers-3-Did-Michael-Bay-recycle-footage-The-Island.html
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）