writer : eri

【ドラマの女王】漫画やアニメを超えられるか!? 実写化に批判的意見続出の『桜蘭高校ホスト部』。

葉鳥ビスコ原作の漫画『桜蘭高校ホスト部』がテレビドラマ化されることになった。単行本の累計発行部数は1100万部を超える人気で、2006年にはテレビアニメ化もされ好評を博した作品である。ドラマが放送される前からネット上では、実写化に批判的な意見が多数寄せられている。

7月22日からTBSで放送開始のドラマ『桜蘭高校ホスト部』(遅れて放送される地域もあり)。原作は『LaLa』(白泉社)に2002年から2010年まで連載されていた人気漫画である。累計発行部数1100万部以上という人気からアニメ化もされた。

そんな人気の『桜蘭高校ホスト部』ではあるが、今回のドラマ化に対しては原作やアニメファンから批判的な意見が多数寄せられている。何年か前にもドラマ化の話が浮上した『桜蘭高校ホスト部』。しかし、イケメンホスト部のメンバーを誰が演じるのかという問題があった。特にアニメのキャラクターのイメージが強いことと、個々のキャラクターに特徴がありすぎるので実写版で演じるには役にかなり入り込まないと難しいのではという意見も出ていた。実際、原作者の葉鳥ビスコ氏も実写化は難しいと思っていたようだ。

今回のドラマに対しても、アニメファンからは、「埴之塚光邦(ハニー先輩)は子供がやった方が良い(身長148cmで、高校生だが見た目は小学生なので)」や、「ホスト部のメンバーは生身の人間には演じられない」「アニメだから成り立つ。実写じゃ無理」「ハルヒとハニー先輩は実写は無理」「アニメだから良かった」など、実写化に対しては批判的な意見が圧倒的多数であった。記者もアニメ作品は観たことがあるが、ストーリー性とキャラクター設定から考えてみても、実写化はかなり難しいように感じた。

最近のドラマは、漫画が原作のものが多数存在している。今年の夏クールのドラマだけでも『華和家の四姉妹』『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』『荒川アンダー ザ ブリッジ』『ろくでなしBLUES』そして『桜蘭高校ホスト部』と5作品もの原作が漫画である。『JIN-仁-』や『花より男子』『のだめカンタービレ』など漫画原作の作品でヒットしたものもあるが、ここ最近は人気漫画やアニメ化された作品だからといって高視聴率をとれるという訳ではなくなっている。実際に『花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011』は初回こそ10.1%と一桁は免れたものの、第2話の視聴率は6.0%とかなりの低視聴率となった。

ドラマ放送前から批判的な意見が多発して期待薄と評価されてしまった『桜蘭高校ホスト部』であるが、漫画やアニメとは別のものとして観てみると新たな発見があるのかもしれない。ドラマならではの演出で原作ファンやアニメファンにも納得させられる作品を作っていって欲しい。
(TechinsightJapan編集部 瑛里)