主役の問題児俳優チャーリー・シーン(45)をクビにした人気シットコム『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ(原題:Two and a Half Men)』だが、この夏から撮影が開始される新シーズンでは、シーンのはまり役「チャーリー・ハーパー」が、劇中で「無惨な死」を遂げることが明らかになった。
ドラッグ、アルコールざんまいの挙げ句に倒れ、「女神」と称する20代のポルノ女優ら2人と同居し更正を図ったものの、番組に多大な迷惑をかけたとして、主演していた『ハーパー★ボーイズ』をクビになったシーン。
とうのシーンは、制作会社ワーナーとプロデューサーのチャック・ローレ氏を相手取って1億ドル級の訴訟を起こしている最中だが、その一方で、『ハーパー★ボーイズ』主役には、女優デミ・ムーアの夫の俳優アシュトン・カッチャー(33)が新たに決まり、新しいシリーズの撮影準備が着々と進められている。
そんな中で明らかになったのは、プロデューサーのローレ氏が、シーンが演じた「チャーリー・ハーパー」が二度と番組に帰って来られなくしようと「報復」を企んでいるということ。つまり、シーンのキャラを、劇中で無惨に殺そうとしているらしい。
新シーズンの撮影は5日から行なわれるが、ローレ氏らは「チャーリー」が運転する車が崖から落ちて死んだ、というシナリオを準備しているとのことだ。カッチャー演じる新キャラクターについては、シーン演じる「チャーリー」の死後、彼がマリブに残した家を購入し、新たな住人になるという設定が提案されている。
昨年6月、シーンが所有するメルセデス・ベンツ車が盗まれるという窃盗事件があった。車はロサンゼルス郊外の高級住宅地、シャーマン・オークスにあるシーンの自宅のそばの崖から落とされ、大破した姿で発見された。その前の2月にも全く同じ事件があり、シーンの所有するもう一台のベンツ車が同じように崖から落とされている。オープンガレージに車を置いている上に、カギをつけっぱなしにしていたというから、シーンにも非があるのだが…。
『ハーパー★ボーイズ』の脚本家らは、シーンの身に実際に起きたこの「車泥棒事件」にヒントを得て、ブラックジョーク的シナリオを作成している模様。ただし、ローレ氏は撮影直前までシナリオをいろいろと変更することで知られているので、これがファイナルではないというが、シーンを「殺す」ことではスタッフの意見は一致しているそうだ。
シーンの方は、新たなシットコムに出演契約を交わしたとされる一方で、放映局が二の足を踏んでいると伝えられており、前途は多難だ。一方、『ハーパー★ボーイズ』のシーズン9は9月19日に全米で放映開始されるとのこと。「チャーリー」亡き後の視聴率が、放映局CBSにとっては大変気になるところだろう。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)