ファンなら決して忘れない2009年6月25日という日。マイケル急逝の悲しい知らせが世界を駆け巡った、あの日から早くも2年が過ぎた。専属医であったコンラッド・マーレイが過失致死罪に問われているが、予備審理はいまだ続けられている。最近はどのような動きになっているのであろうか。
LA郡地方検察局より昨年2月に過失致死容疑で訴追されたマーレイだが、彼は相変わらずマイケルの自殺願望を理由に無実を主張。「何らかの司法取引が示されても応じない」と頑なである。具体的には、マイケルを心肺停止に追いやった強い麻酔薬プロポフォールについて、 “(マーレイが)バスルームに行ったちょっとの隙にマイケルは自らその薬を投与した” と弁護団は主張している。
芸能情報サイト『TMZ.com』がこの度、マイケルとマーレイの関係、そしてマイケルの死を世間がどのように捉えているかについてWEBアンケートを実施したが、日本時間の6月27日午後1時現在、投票数はこのようになっている。
■マーレイは有罪 Yes 59% No 41% 137,635票
■マイケルは自殺 Yes 42% No 58% 136,513票
■マーレイこそ犠牲者 Yes 58% No 42% 128,368票
マーレイを有罪と考えるも、イヤな役を押し付けられた “スケープゴート” のようなものであると考えているものが過半数、そしてマイケルに自殺願望があったと考える者が4割以上もいることには注目せざるを得ない。
なお、マーレイの過失致死容疑をめぐり24日にLA郡地裁で行われた予備審理では、ロンドン・カムバック公演を控えたマイケルのリハーサル風景を撮影した、映画『THIS IS IT』の未公開映像(約100時間分)が刑事より提出された。
6月25日に近づくにつれ、マイケルの心身に何か変化が起きていたのか、それとも死の予感もなく意気揚揚としていたのか。その映像を検証することにより、今後の法廷で新たな展開が生じることは必至と思われる。
またマイケルの母は遺児らと連名で昨年9月、“カムバック・ツアーの公演数を勝手に50にも増やしたことがマイケルを精神的に追い詰め、不眠をもたらした” とし、「AEG Live」社を相手に損害賠償を求める訴訟を起こしている。こちらも大いに気になる所である。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)