結婚5年にして夫と破局し、キワドイ画像が流出。またアルコール依存症との噂もある、トラブル続きの歌姫クリスティーナ・アギレラ(30)。この度の雑誌インタビューでは、幼少期の忌わしい思い出まで遡り、悲喜こもごも自分の人生を語った。
かつて、イギリスの雑誌『Observer』とのインタビューで「強迫性障害」があることをカミングアウトしていたアギレラ。幼い頃のアギレラを取り巻く家庭の環境はひどく、母は父親のDVで家を出たり戻ったりを繰り返し、結局離婚。アギレラは母方の祖母の家で育った。
母は3人の連れ子がいる男性と再婚し、いきなりの大所帯に戸惑いと不安を覚え、そのような暮らしの中で身に付いたのは、“自分と自分のものを守ること。すべてが自分の思い描いた秩序通りでなければ苦痛” という強迫観念であったという。
自分の部屋の窓を開け、『The Sound of Music』を “マリア” になり切って歌うことだけが唯一心を解放する時間であり、そんなアギレラは地道な努力の甲斐あって、1999年にはデビューアルバム「クリスティーナ・アギレラ」が、そして2002年には2ndアルバム「ストリップト」が大ヒット。パワフルな歌唱スタイルで世界にファンを広げた。
しかし人生山あり谷あり。アギレラは最近起きた様々な出来事を振り返り、『W』誌とのインタビューで素直な思いを告白した。抜粋でお伝えしてみたい。
■昨年2月、「スーパーボウル」で国家の歌詞を取り違えて大ひんしゅく
「あまりの晴れ舞台に興奮し、ひどく舞い上がって頭がマッシロになっちゃったのよね。あのスーパーボウルの後、あるレストランで、“Trivial Pursuit” のクイズに “2011年のスーパーボウルで歌詞を取り違えた女性歌手は誰?” なんてあるのを発見して、もう大笑いしたわよ。」
■ジョーダン・ブラッドマン氏との離婚
「私達は二人とも聖人じゃない。お互いに悪い所がいっぱいあったんだもの、よく話し合った上で出した結論よ。(浮気は)1度ばかりではなかったわね。私達夫婦が家で息子に見せている姿が、私が幼少期に見ていた光景と同じであることにふと気付いたわ。その時、こんな環境に子供を置いていてはいけないと思ったの。」
「もちろん世間やメディアの批判は覚悟の上よ。しかも私の音楽のイメージにも反している。でもこれは私の人生。他人の言葉を気にしてばかりではダメよね。」
■セクシー感たっぷりのダイナミックな歌唱力、『バーレスク』が好評
「ポップ・スターっていうのは、プライベートでも仕事でも常に側近と一緒。彼らはチームよ。私は夫のことも、自分を支えて世話してくれる人として求めていたんだと思う。でも映画の撮影のセットって、私をポツンと一人にしてくれるのよ。その解放感は嬉しかったわ。」
「この映画に出たことでの収穫は他にもあるわ。私はイヤというほど自分自身と向き合うことになって、結果ずいぶん成長させてもらったわ。子供じみた私から卒業出来たと思う。だから、たとえこの作品がヒットしなくても私は後悔なんてしないわ。」
この映画では、本当の自分を思いきりさらけ出したというアギレラ。醜聞はもうたくさん、実力派シンガーとして今後はブレることなく頑張って行くと力強く語ってくれた。そう、ゲイの人々のためにではあろうが、あの美しいバラード『Beautiful』をあなたほどハートフルに歌えるシンガーなど他にはいない。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)