writer : techinsight

NEC 全社的なプリンタ稼働状況を見える化する「WebSAM PrintCenter V」発売

「ペーパーレス」という用語はムダな印刷を抑制するだけではなく、プリンタの稼働状況を見える化し、消耗品購入経費や消費電力の削減を通した総合的なコスト削減計画の一環として検討されるべきものである。
こうしたオフィスの印刷業務を統合的に監視するソフトウェアが、NECの「WebSAM PrintCenter V」である。

新製品は、メーカー・機種を問わず統合管理サーバ上の「WebSAM PrintCenter V」が、ネットワークに接続されている各プリンタ・複合機から各社共通の標準情報を収集する。

メーカー・機種を問わず、消費電力や消耗品(用紙・トナー)の利用状況などを統合管理することが可能となっている。

メーカー毎の管理ツールで個別に収集した情報を人手で集計することなく、部門単位から企業全体まで印刷利用状況を容易に把握することが可能なため、管理者の運用負荷を軽減できる。

また、プリンタ・複合機の最適配置を支援収集したプリンタ・複合機や消耗品に関する各種情報を可視化し、グラフ/レポートとして出力することができる。

機器の利用実態の把握が容易となり、余剰機器の撤去や高速プリンタ・複合機への集約などの最適配置を支援する。

稼動実績の少ないプリンタは、他の部署への移設を行ったり、リース更新を行わないなどの方策を検討することができるだろう。

さらに、メーカー・機種を問わず、個人および部門単位で印刷履歴を証跡として記録・管理する。

漏えい経路としては最も多い紙媒体からの情報漏えいや業務と無関係な文書等の無駄な印刷を抑止する効果が期待できる。

なお、情報漏えいインシデントが起きた際には、本システムのログとメールサーバやファイルサーバなどのファイル入出力ログを統合した解析ソリューションを組み合わせて使える体制を整えておく必要があるだろう。

新製品の希望小売価格は、基本構成(プリンタ50台の統合管理)で1,081,000円(税別)からであり、出荷開始時期は2011年7月29日の予定となっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)