ファン達から飛んできたのは、歓声ではなくブーイングだった。先週の土曜日、欧州コンサートツアーの最中だったエイミー・ワインハウスは、泥酔状態でステージに上がったことから大ブーイングを浴びている。彼女はこのコンサートでの大失態を受けて、予定されていたその後のコンサート日程をキャンセルすることを明らかにした。
音程を外しながら、ステージをよろめくエイミー・ワインハウス。会場にいた2万人のファン達にとって最悪の90分となったはずだ。土曜日にセルビアの首都ベオグラードで開かれたコンサートで泥酔した状態でステージに上がったエイミーは、ファン達から大ブーイングを受けている。12日間の日程で予定されていたエイミーの欧州ツアーだったが、それは最低のスタートとなった。
そんな荒れたコンサートの一幕が、動画にも収められている。コンサート開始予定時刻よりも大幅に遅れてきたというエイミーは、ステージの開始直後から足元をふらつかせており、明らかに普通ではない状態を見せていた。最初はファン達の声援に包まれた会場だったが、エイミーの音程を外しながらよろめく姿に、やがてブーイングが飛ぶようになる。酔ったエイミーは、マイクロフォンを床に投げ、二回ステージを出ようとする様子を見せた。
以前よりエイミーは、アルコール依存に薬物摂取の問題を抱えており、先月末にロンドンのリハビリ施設を入院していた矢先の失態となった。ツアー中のアルコールは禁止されており、ホテルのスタッフもアルコールを彼女の部屋に置かないように指示されていたという。
とは言うものの、エイミーの状況を知るファン達は、泥酔しながらの様子に怒りを隠せない。ファンの一部からは、「スタッフ達はコンサートをキャンセルさせるべきだった。」という声も出ている。今回のコンサートのチケットの値段は、45ユーロ。日本円にして5,000円近くの値段も、ユーロ圏の中では所得水準の低いセルビアのファン達にとっては、安くはない金額だ。ステージのメンバーはファンをなだめようとする様子が目撃されている。
この失態によりエイミーは、予定されていたギリシャとトルコでのコンサートのキャンセルを決定。彼女の広報は、「ツアーを続行したい気持ちはあるが、ベストの状態ではショーを行うことは出来ないことから、キャンセルすることにした。彼女はコンサートを楽しみにしていたファン達に謝りたいと言っている。」とコメントを出している。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)