元ヘビー級世界チャンピオンのマイク・タイソン（44）が、3人目の妻のラキハ・スパイサーさん（34）と、ラスベガスで2度目の結婚式を挙げたことが分かった。「バースデーパーティ」だと銘打って招待客を呼んでいたが、実は「サプライズ挙式」だったという。

タイソンとスパイサーさんが、1度目の結婚式を挙げたのは2年前の6月のこと。その挙式のたった2週間前には、4歳だったタイソンの愛娘、エクソダスちゃんが、アリゾナ州フェニックスのタイソンの自宅で、電動ランニング・マシーンの電線に偶発的に首をひっかけ窒息死するという、痛ましい出来事があった。

喪に服す暇もなくタイソンは、亡くなったエクソダスちゃんの母親とは別の女性であるスパイサーさんと、ラスベガス・ヒルトンホテルのチャペルでのプライベートセレモニーで「クイック結婚式」を挙げ、世間を驚かせた。

あれから2年。スパイサーさんは、ミランちゃん（2）、モロッコ君（6か月）の2人の子供の母親になった。これでタイソンには、亡くなったエクソダスちゃんを入れると、3人の妻とその他の女性との間に、実に8人の子供をもうけたことになる。

しかし今は妻のスパイサーさん一筋のタイソン。その妻を喜ばせようと思ったのだろうか、2度目の挙式を「サプライズ」で企画した。6月はタイソンとスパイサーさんの誕生月であることから、25日、「ジョイント・バースデーパーティ」を開くという名目で、ラスベガス郊外にある『Mリゾート・スパ・カジノ』におよそ150人を招待したという。

しかしパーティは実は「結婚式」だった。パーティが始まり、スパイサーさんが「何か今までと違うことが起きるわ。」と言うと、2人がカーテンの後ろに消え、スパイサーさんがマーメイドラインのウエディングドレスにヴェールを被った花嫁姿、タイソンが黒いタキシードにサテンのタイの花婿姿になって登場し、招待客をアッと言わせたという。

式では、2人が伝統的なイスラム教の儀式で再度結婚の誓いをした。その後ウエディングケーキと、子供用のキャンディー・バイキングがふるまわれ、ライブバンドに合わせて招待客が踊り、盛大に2度目の「結婚式」が執り行われた。

タイソンは式の前にツイッターで、「今夜はグレートな夜になる」とつぶやいていたが、招待客は誰も「サプライズ結婚式」が開かれるなど想定していなかったに違いない。彼は式の後にウエディング姿のプライベート写真をツイッターに載せるなど、かなり嬉しかった様子。

最初の式は2人だけで行なった「超特急式」だった上、エクソダスちゃんが亡くなったことへの悲しみが、タイソンの心に影を大きく落としていただろうから、今回は大勢の前で結婚の誓いが再度出来て、2人共ほっとしているに違いない。スパイサーさんを「Kiki」と呼び、「一人の女性で今は十分だ。年老いたポン引きは、一夫一婦制をマスターしたのさ！」とつぶやくタイソン。元・問題児ボクサーは、すっかり良き夫、良き父親に変化を遂げたようだ。どうぞお幸せに。
（TechinsightJapan編集部 ブローン菜美）