大型連休に入り、東北の被災地へ出向く人も増えているが、せっかくの善意も殺到し過ぎると交通渋滞を引き起こすなどデメリットも多い。決して被災地に行かないと被災者支援ができないわけではない。最大の支援は、「経済活動」だ。そこで、この連休中に都内などで開催される、被災地支援にダイレクトにつながるイベントを紹介したい。
JR東日本グループは今月3日から7日までの5日間にわたって、上野駅、秋葉原駅など3駅にて、農畜産物の出荷制限や摂取制限の対象となった福島、茨城、栃木、群馬、千葉の各県を応援するため、これら5県の農畜産物等を販売する「応援産直市」を開催する。
この「応援産直市」は福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県の各地域から届いた新鮮な野菜や、その地域ならではの加工品を直送し、販売するもの。首都圏の有名シェフや企業がこれら各地域の野菜等を使って手がけるオリジナルスイーツやパンなども販売する。
さらに、料理関連雑誌とのコラボレーションにより、各県野菜の魅力を家庭で楽しめる有名シェフのレシピを配布するほか、有名シェフの応援メッセージを会場に掲示する。
中でも目玉となるのは、ル・パティシエ・タカギの高木康政氏、ラ・ヴィ・ドゥースの堀江新氏、キャトイーズ・ジュイエの白鳥裕一氏など8名のパティシエによる、群馬県産ホウレンソウなどを使用したロールケーキの販売だ。これは全日程・全会場にて販売される予定だ。
JR東日本によると、各地域からの野菜や加工品等については、売上金の全てを生産者に還元する。また、参加する首都圏の企業の収益は別途被災地域の伝統工芸品等の購入に充て、次回の産直市で販売するなど、地域産業の復興に役立てていくという。
この「応援産直市」は5月3日(火)から7日(土)までの毎日、午前10時から午後5時まで開催される。ただし初日は午前11時からの開催、最終日は午後4時までの開催とし、いずれの日も商品がなくなり次第、終了となる。
開催会場はJR上野駅、秋葉原駅、大宮駅の3箇所で、上野駅は中央改札グランドコンコースにて、秋葉原駅は改札内中2階コンコースにて、大宮駅は西口イベントスペースにて開催される。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)