writer : techinsight

トレンドマイクロ Android版ウイルスバスターのベータ版を無償提供開始

トレンドマイクロは、Android OSを搭載したスマートフォン・タブレット端末向けセキュリティ製品「ウイルスバスター モバイル for Android」を2011年9月に提供開始する。
これに先駆け、2011年9月末まで使用可能な本製品のベータ版の無償提供を、2011年5月11日より同社のWebサイトにて開始した。

アプリ配布元が一元化されており、アップルの審査を経由しているiPhoneとは異なり、Androidはユーザが多様なWebサイトからファイルをダウンロードできる特性から、不正プログラムの脅威が懸念される。

実際に、2011年3月末時点での同社のスマートフォンに感染する不正プログラム登録数のうち、Androidに感染するものはiOSに感染するものと比較すると約25倍以上となっており、今後Androidに関して、セキュリティ対策がより求められることが予想される。

ウイルスバスター モバイル for Android ベータ版は、基本となる不正プログラム対策機能に加え、当社のクラウドセキュリティ技術基盤「Trend Micro Smart Protection Network」を利用したWebレピュテーションを搭載し、不正プログラムの配布サイトやフィッシングサイトへのアクセスをブロックする。

クラウドセキュリティの技術はインターネット上のデータベースを参照して処理する仕組みである。

ローカル上でパターンファイルを参照してスキャンするものではないため、従来型に比べコンピュータの負荷を最小限に抑えることができ、パソコンと比べると機器の性能が低いモバイル端末においても有効である。

不正プログラム対策のほか、Web脅威対策として、不正プログラム配布サイトやフィッシングサイトなど、不正なWebサイトへのアクセスをブロックするWebレピュテーションが利用できるほか、有害なWebコンテンツへのアクセスを制御するURLフィルタリングを利用できる。

さらに、ユーザが設定した送信元からの電話着信及びSMSをブロックする。ブロックの方式は、ブラックリスト方式とホワイトリスト方式2通りから選択できる。

対応OSは、Android OS 2.1以上及び3.0となっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)