writer : techinsight

ブームにとどまらない婚活: 次世代お見合いツールとして「テレビ電話」に 注目高まる!!

超高齢社会を迎え、否が応でも老後を意識しなければいけない昨今、「婚活」が単なるブームにとどまらず必然性の高い人生のイベントとして定着しつつある。新たな出会いを得る場として、再び「お見合い」に注目が集まっている。それも、テレビ電話を使った「次世代のお見合い」だという。一体どのようなサービスなのか。また、どのように利用すれば気に入った異性と出会える確率が高まるのか。流行の背景を探るとともに、普段は聞けない婚活サイト運営者の本音にも迫った。

皆さんは「新たな異性と出会うためのツール」というと、どのようなものをイメージするだろうか。インターネットや携帯電話が普及した最近は「結婚相談所の運営するマッチングサイト」「SNSサイトのコミュニティ」などを挙げる人も多いのではないか。

実際に、そうしたサイトを通じて出会い、交際に発展するケースは少なくない。しかしそこには安全・安心という面で大きな問題点がある。匿名が主流のSNSサイトでは相手の素性を文章でしか判断することができず、中には詐欺や性犯罪被害などに遭うケースもある。特に女性の中にはそういったサイトは怖くて使えないという人も多いだろう。

旧来からの立会いによるお見合いや会員制のパーティーならばそうした心配はないが、こちらは反対に精神的、時間的、経済的な負担が大きいというデメリットが生じる。また、テレビドラマなどでの描かれ方からお見合いへの抵抗を持つ場合もあるようだ。

こうした双方のメリットを複合し、デメリットを相殺する新たなサービスが、テレビ電話により結婚相手を探すことができる婚活サイト「ネットお見合いのネトミ(http://www.netomi.jp/)」だ。「次世代のお見合い」として注目されているが、その特長について運営元である結婚総合プロデュース「ラ・ノヴィア」の山本高臣代表取締役に話を聞いた。

ラ・ノヴィアでは元々立会いによるお見合いのプロデュースなどを専門にし、数多くの実績と豊富なノウハウを持っていた。ネットの普及する社会情勢に合わせて、より規制や抵抗のない形で出会いの機会を増やしたいという思いから、2010年に婚活サイト「ネトミ」を立ち上げた。当初は月額制で誰でも自由に参加できるサイトとして運営していたが、より「安心して利用したい」という声に応えて、その後リニューアルした。

リニューアルの一番のポイントは「入会時の面談」を必須にしたことだ。既存のマッチングサイトでは本人確認がウェブ上のやりとりのみであり、確実に信用できるものではなかった。そこで「ネトミ」では、入会時に面談を実施。これにより、本人確認を厳正に行うことができるばかりでなく、入会者がどのような人物かといった印象を第三者である運営元が把握できる。「ネトミ」は全国にサービスを展開しており、面談は47都道府県どこでも出張できるほか、山村や島嶼などの遠方地域および仕事が忙しく夜間しか時間が取れない人のために、テレビ電話による面談にも対応している。

そして、これも既存サイトの問題点として挙げられるが、一般的にマッチングサイトは登録後の活動を本人任せにしていることが多い。手軽に入会できるよう月額制にしていることもあり、「早く決まってしまうとその分会費が取れない」といった考え方さえされるため、運営元がマッチングに積極的ではないサイトも少なくない。

それに対して「ネトミ」では初期の入会金と成婚料のみとし月会費を無料にしており、より早く、確実なカップル成立を後押ししている。また、サイト上ではコンシェルジュを設け、第三者の視点から利用者の相談を受け付けたり、うまく合いそうな相手を紹介することもあるという。お見合いに立ち会った経験の豊富なスタッフがコンシェルジュとして対応するので、プロフィールなど文面だけでは分からない、相手のより正確な情報を教えてもらうことができるのだ。

そして「ネトミ」の最大の特長と言えるのが、テレビ電話を利用したマッチングだ。ファーストコンタクトをテレビ電話を利用した「ネットお見合い」にすることで、「実際にホテル等に出向いてのお見合いは、時間もお金もかかり緊張するし何よりも“周りの目が気になる”」といった心配を解消するとともに、「メールや電話のやり取りだけだと信用性が薄い」という従来のマッチングサイトの懸念を払しょくすることができる。さらに、ネトミでは専用「テレビ電話」を使用した専任コンシェルジュによる「婚活カウンセリング」や「ファッション・チェック」等も実施している。

ところで、「ネトミ」も含め婚活サイトでは何よりも自分自身のプロフィールが成否の鍵を握ると言って良いだろう。いったいどのような書き方をすれば、「モテるプロフィール」ができるのか。

前出の山本代表取締役によると、「婚活の生命線は写真」だという。履歴など文章面はともかく、何と言っても互いがまず最初に見るのは写真だ。男性の場合は、基本スーツ姿で何よりも「清潔感」のある笑顔の写真が多くの女性に好感を持たれ、一方、女性の場合は「一度お話ししてみたい!!」と男性に思わせるチャーミングな雰囲気のワンピース姿の写真が多くの男性に好感を持たれるという。着物や普段あまり着ないようなヒラヒラした「女の子すぎる」服装での写真は、男性が抵抗感を示す場合が多いため、「日常らしさをアピールしつつオシャレ感のある」ワンランク上のプロフィール写真が男性に人気とのこと。

写真を掲載しなかったり、中途半端なものを登録するのは問題外だという。「写真は出来ればきちんとした写真館で。婚活すなわち結婚に向けた活動は一生モノのことなのだから、写真ひとつにしてもしっかりと気を配ることが大切」と山本氏は話す。

そしてプロフィール文については、自分なりにアピールできるところを的確に、具体的に書くことが重要だという。嘘八百を並べたり無理に着飾ったりするのではなく、相手に安心感を与えることが大事だという。何より、「ネトミ」では入会者全員と面談を行っており、本人確認書類チェックに加え、信用できる会員のみ登録しているので、警戒心を持たずに写真も文もきちんと自分をアピールすれば良いのではないか。

真の婚活とは、自己の客観的レベルを知った上で、結婚をするために自分自身の内・外を磨き、魅力的にしていくことだろう。自己を省みず相手に期待する(求める)ばかりは真の婚活ではない。日々の努力を怠らないこと、そして「出会いがない」と嘆く前に「ネトミ」のような信頼できる場、頼れる第三者を見つけることが大切だ。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)