震災による計画停電は今後も続くものと予想されるが、電気が来ている間でも節電対策を怠らないようにしたいところだ。
そこで、今回は、パソコンの節電対策についてさまざまなTIPSをまとめてみた。
パソコンの節電とはこまめに電源を切ることではない。何度も電源断/再投入を繰り返すと、パソコン本体、特にハードディスクへの物理的影響があり、長期的には故障の遠因になる。
そこで、まず見なおしたいのがOSに標準で搭載されている電源管理機構の再チェックだ。
もともと、ノートPCのバッテリー持続時間を調整するために設けられた機構だが、節電のためにも使える。
Windowsでは、コントロールパネルの「電源オプション」で設定を行う。パソコンの前を離れてから1時間を目処に「ディスプレイのスリープ」「ハードディスクの電源断」及び「システムスタンバイへの移行」をスケジューリングをしておいたほうがよいだろう。
またスクリーンセーバーは、余計な文字や模様がグルグル回るものを控えて、「ブランク」を選択したほうがよい。最も電力を使わないからである。
この2つを実行することで、こまめに電源を切っている状態にほぼ近い省電力が行える。
Macの場合は、「システム環境設定」の「省エネルギー」で設定を行う。設定項目はWindowsとおおむね同じであり、1時間を目処にスリープモードに移行できるようにしておいたほうがよいだろう。
就寝中の電源管理をどうするかについては、基本はパソコンの電源を切って、緊急地震速報に備えてラジオを聴きながら寝るのが理想的であるが、寝室にテレビもラジオもないユーザーについては、IPサイマル放送の「radiko」が地域制限を解除して開放されているので、逆にPCの電源をオンにしておくことも必要な場合がある。
省電力は無理をしないでできるところから実施するのが効果的である。電源設定のちょっとした変更だけで、大きく効果が出ることを知っておきたいものである。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)