イタすぎるセレブ達

writer : techinsight

【Pray for Japan , from the world】「We are all Japanese」「原発職員は決死の精神で作業している」日系俳優ジョージ・タケイ、米CNNで訴える。

映画&TVシリーズ『スタートレック』のヒカル・スールー役などで知られる日系俳優ジョージ・タケイ(73)が、東北関東大地震の被災者に向け、震災発生当初から米TV出演、ツイッター、メッセージビデオ作成などで寄付を呼びかける活動をしている。彼のメッセージは「この大災害下では、われわれは皆日本人だと思おうではないか」また、「ガマンの精神を持つ日本人を助けよう」というものだ。

日系2世のタケイは、震災発生直後から米TVに出演しまくり、またツイートもしまくって、東北関東大震災の被災者支援を訴えかけてきた。「このような大災害を見たときは、救いの手を差し伸べなければ。このような状況では“世界の全ての人は日本人なのだ。”(We are all Japanese)」とCNN生出演で語った。また、タケイはツイッターでも同じメッセージを、ハッシュタグ#weareallJapaneseに込めて広めた。

タケイはまた、15日にメッセージビデオ「Gaman(我慢)」をユーチューブで公開。フィリピン系女性シンガーのリア・サロンガがしっとりと歌いあげる同名の英語曲「Gaman」をバックに、大震災の報道写真を見せ、支援の英語メッセージを朗読した。「数日前、地球が揺れ水が人々を飲み込む集合的恐怖が日本を襲うのを、目の当たりにしました。(中略)日本語で、私たちは“ガマン”と言います。それは“不屈の精神と威厳をもって耐える”という意味です。この“ガマン”の精神のもと、あなたの援助を呼びかけます。」そしてタケイは日本語で「世界の全ての人は日本人です。どうもありがとう。」とビデオを締めくくった。

タケイはCNNに再度出演し「日本ではなぜこの大震災下に略奪や暴力的騒ぎが起きないのか」との質問を受け、この「ガマン」の言葉の意味を説明した。「日本は人口密度が高い国だから、他人を敬い自己節制をしなければならない。日本には、“切れたり叫んだりしても状況を悪くするだけ”と思って、自己抑制し耐えるという精神がある。もともと集合的社会で、他人と調和して行動するように習慣づけられている。」

それでは「福島第一原発に残った50人の作業員達は“ガマン”なのか?」とのアンカーのさらなる質問に答えて、タケイは「彼らは日本社会の一員として、リスクをかえりみず他人のために自己犠牲し、事態を良くしようとする決死の精神で作業を行った。これは日本文化の特性で、私も日系人としてこのような精神のもと育った。」と語った。

このようなタケイの活動に、『スタートレック』シリーズの共演キャストらも、賛同の声を上げている。カーク船長役の俳優ウィリアム・シャトナー(79)は「私の心と祈りは地震と津波の犠牲者と共にある。」とツイート、ウフーラ役のニシェル・ニコルス(78)は、「災害はいつでも誰にでも起こることが証明された。寛大に助けましょう。次はあなたも助けを必要とする人となるかもしれないのだから。」とツイートした。

画像はジョージ・タケイのメッセージビデオ=http://www.youtube.com/watch?v=AkXoiIug2AM

(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)