東北巨大地震を受けて、ハリウッドスターの寄付金を集めるチャリティの動きが活発になっているが、ロックバンドや著名コメディアン、リアリティTVスターも義援金集めに乗り出した。
ロックバンドのリンキン・パークは、震災発生後まもなくして被災者支援のためのTシャツ販売を発表した。同バンドのボーカル兼ギタリスト、マイク・シノダ(34)は、名前からも分かる通り父親が日系人で、本人は3世にあたる。その彼が同バンドの曲名“Not Alone”の文字などをあしらった2種類のTシャツをデザインし、バンドのサイト上で販売している(写真左)。一枚25ドルで、売り上げの全額を日本の被災者に向けて義援金として送る。マイクはハイチの大地震でも、同様に寄付金を集める活動を行った。
また、震災についての心ない発言で問題になったコメディアンがいる一方、援助を申し出たコメディアンも現れた。TV番組「サタデー・ナイト・ライブ」の元キャストでコメディアンのケビン・ニーロン(57)が、8人を超えるコメディアンを集めてハリウッドでコメディーショーを開く。ショーのタイトルは“スタンドアップ・コメディー”をもじった「Stand Up for Japan」。一枚20~30ドルするチケットの売り上げを全額、赤十字社に寄付する。ニーロンは「驚くほどの災害が発生した今、明らかにジョークを言っている場合ではない。悪趣味なジョークは言わず、ショーは日本のためだけに開く。」とABCの取材に語った。
また、リアリティTVスターのキム・カーダシアン(30)も、日本のためのチャリティに乗り出し、「ニューヨークでキムと会える権利」をオークションで売り出した。(写真右)“一生に一度、4月14日にキムに会える!”と題したオークションは、現在1020ドルの値がついていて4人が入札しているが、来月7日の入札終了日までに今後額がつり上がると思われる。オークションはCharitybuzz.comという団体が“TSUNAMI AID”と称し、日本の震災の義援金集めのため来月7日まで行うもの。キムのほかにも5件のセレブ関連の商品をそろえ、「世界有数の経済大国でも、一国だけではこのレベルの大災害と闘うことはできない。入札して日本を助けよう。」と呼びかけている。
また米オーディション番組『アメリカン・アイドル』も、13人のコンテスト参加者の歌を収めてiTunesで発売中の企画アルバムの売り上げの一部を、日本の災害復興のために寄付することを発表。一方、グーグルのCEOエリック・シュミット氏も自身のチャリティサイトを通じて募金を呼びかけ、10万ドルを集めると宣言している。
画像=http://www.linkinpark.com/ 及び
http://www.charitybuzz.com/auctions/aidjapan
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)