NECは、クラウドコミュニケーター「LifeTouch」のコンセプトを個人市場向けに生かし、携帯電話・スマートフォンのメリットと、PCの操作性・入力性をあわせ持つ新たな領域の商品として、「LifeTouch NOTE」を発表した。
新商品は、キーボードを装備しながら約699gの軽量でコンパクトな筐体に、オープンプラットフォームのAndroid 2.2やタッチパネル搭載の7型ワイドLED液晶を採用し、最長約9時間のバッテリ駆動を実現した。
Androidの採用により電源をオフにせず持ち歩くことができ、ディスプレイを開いたらすぐに使うことができ、外出先においてもPCと同様にキーボードで手軽に文章入力が可能である。
さらに、ワイヤレスLANの搭載や3G通信機能への対応など、Android搭載のスマートフォン向けに提供されている様々なインターネットサービスをより大画面の液晶で楽しむことができ、便利で快適なコミュニケーション環境を提供する。
GoogleマップやYouTubeなどを便利に活用できるGMS(Google Mobile Service)アプリをプリインストールするとともに、Androidマーケットから世界中の数多くのアプリをダウンロードすることが可能である。
おすすめのAndroid向けアプリを厳選して日本語で紹介するNECビッグローブ提供のAndroid アプリマーケット「andronavi」を搭載している。
文字入力に便利な16.8mmピッチ/キーストローク1.6mmの81キー日本語ハードウェアキーボードを装備し、PCと同様の入力性を実現。
NEC独自の物書きアプリ「ライフノート」を搭載しており、文章作成や本体内蔵のカメラで撮影した写真画像の記録ができるので、これら文章や画像を合わせたメールの送信や、ブログ・mixiへの投稿といった作業が容易になっている。
高性能NVIDIA Tegra250モバイルプロセッサを搭載。1GHzおよびデュアルコアプロセッサによる高速処理で快適な操作性を提供。
タッチパネル搭載の7型ワイドLED液晶の採用により、画面にタッチして直感的な操作が可能となっている。
物理キーボードの搭載により、外出先での物書き用に重宝しそうな製品であるが、2009年に大ブームが起きた後、スマートフォン/タッチパッドのブレイクで値崩れをおこしたネットブックに近づいた使い勝手となっているので、差別化をどう図るかが気になるところである。
少々重くてもネットブックでフルセットWindowsを使うか、軽さを重視して「LifeTouch NOTE」を持ち運ぶか、判断の分かれるところであろう。
発売は2011年3月10日からとなっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)