インテルのワイヤレス・ディスプレイは対応するPCが必要になるが、既存PCやPC以外のデバイスにおける動画・音声のワイヤレス転送に強力な新製品である。
ロジテックは、HDMIの映像・音声を無線化するフルHD対応ワイヤレスHDMI送受信機「LDE-WIHD101TR」を2011年3月中旬より新発売する。
本製品は、機器間を接続するHDMIケーブルを無線化する送信機と受信機である。
非圧縮伝送により高画質・高音質を保ったまま映像・音声データをワイヤレスで転送することができる。
HDMI出力端子を備えたブルーレイプレイヤー、ゲーム機、ハイビジョンレコーダーなどと、HDMI入力端子を備えたテレビ、プロジェクター、ディスプレイをワイヤレスで接続できる。
ケーブル配線の手間がないため、部屋のレイアウトを損なうことなく利用できる。伝送可能距離は最大で10メートルとなっている。
リビングルームだけでなく、会議室やイベントなどでも活用できる。さらにチャンネルを使い分けることで、同一室内では最大で2セットの使用が可能である。
60GHz帯の周波数帯域を使用するので、既存の無線LANやBluetoothなどとの干渉を起こすことはない。
また60Ghz帯は干渉を起こしにくい周波数帯域なので、部屋をまたがるような壁を隔てた環境での使用も可能である。
家庭用AV機器向けの無線伝送規格「Wireless HD」や3Dの伝送規格である「HDMI1.4a」に対応。
さらにCEC(Consumer Electronics Control)にも対応しているので、対応機器間での制御信号の中継が可能である。
たとえば、別室のPCに保存している映像データを、リビングのテレビにワイヤレスで転送して再生したり、別チャンネルを使って寝室のPCで再生したりといった使い方ができるだろう。
標準価格は60,000円(税別)となっている。
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)