イタすぎるセレブ達

writer : techinsight

【イタすぎるセレブ達】実在した“オスカーの呪い”。「主演女優賞を受賞した女優は離婚率が高まる」。米・カナダ大学が調査統計を発表。

「オスカーの呪い」が証明された? 米アカデミー主演女優賞を受賞した女優は、主演男優賞受賞の俳優に比べ、受賞後に離婚する可能性が実際に高いことが、カナダのトロント大学経営学部と米カーネギーメロン大学が共同で発表した調査統計で明らかになった。米紙ワシントン・ポストなどが伝えている。

「オスカーの呪い」とは、“アカデミー主演女優賞を受賞した女優は、その後夫や恋人と別れることになる”というジンクスのこと。昨年アカデミー主演女優賞を受賞したサンドラ・ブロックが、授賞式にも仲睦まじく出席していた夫ジェシー・ジェームズと、直後に泥沼の離婚劇を演じ、世間を驚かせたことは記憶に新しい。

しかし、サンドラだけではない。過去12年間の主演女優賞を振り返ってみると、2009年受賞のケイト・ウィンスレット(後に映画監督の夫と離婚)、2006年受賞のリース・ウィザースプーン(同年俳優ライアン・フィリップと離婚)、2005年受賞のヒラリー・スワンク(1年後俳優チャド・ロウと離婚)、2002年受賞のハル・ベリー(翌年シンガーのエリック・ベネイと離婚)、2001年受賞のジュリア・ロバーツ(当時の恋人、俳優ベンジャミン・ブラットと別れる)とほとんどの受賞者が、伴侶か恋人と別れているのだ。(ただし2007年受賞のヘレン・ミレン、2008年受賞のマリオン・コティヤールだけは例外)

トロント大学の統計調査は、このジンクスの背景を突き止めるべく、1936年から2010年の間にアカデミー主演女優賞と男優賞にノミネートされた751人の映画スターを対象に、結婚生活の長さなどを男女別に比較調査した。

結果は、オスカー受賞の主演女優たちの平均結婚年数が4.3年である一方で、同賞にノミネートされたが賞を逃した主演女優たちの平均結婚年数は、その2倍以上の9.5年であった。また、オスカー受賞の主演男優たちの平均結婚年数は12年で、ノミネートされただけの主演男優達の平均結婚年数とまったく同じだった。

ここから導きだされる結論は、こうだ。「アカデミー主演女優賞を受賞すると、私生活で離婚する可能性はおおいに高まる。しかし主演男優賞を受賞しても離婚の可能性は低い。」つまり、キャリアで成功した女性が離婚しやすくなる、という一般論と同じで、「夫側は妻の名声や成功に居心地が悪くなる一方で、妻のステータスが上がって妻側も結婚の現状に不満を感じ、離婚する自信を持つようになる」ことが、「オスカーの呪い」の背景であるという。

さて、第83回米アカデミー主演女優賞ノミネートは、アネット・ベニング、ニコール・キッドマン、ジェニファー・ローレンス、ナタリー・ポートマン、ミシェル・ウィリアムズの5人。婚約、妊娠を発表したばかりで幸せ一杯のナタリー・ポートマンや、代理母が第2子を出産したばかりのニコール・キッドマンが受賞した場合、果たして「オスカーの呪い」を破れるのか!? はたまたベテラン女優のアネット・ベニング受賞の場合、夫の俳優ウォーレン・ベイティとの長年の結婚生活が破綻するのかどうか? アカデミー賞授賞式は現地時間27日に開かれるが、果たして女優達の運命やいかに!?
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)