彼にとっては、実に皮肉な事件だ。Facebookの創業者で知られるマーク・ザッカーバーグ。その彼が、自ら作ったFacebook上でストーカー被害にあっていたことが明らかになった。耐えかねたマークが法的手段に出たところ、ストーカー男には、接近禁止命令が出された。
「手遅れになる前に返事がほしい。」
マークの元には、ストーカーからこのようなメッセージがFacebook上でたびたび送られてきた。「お願いだ、マーク。時間がないんだ。助けて欲しい。」という31歳の男は、マークに対してお金を無心していたようだ。
男は、「どうか、助けてほしい。あなたの助けがいるんだ。あなたのために死んでやる。言葉だけじゃない。」という、差し迫った内容をマークに対して送り続けた。
このような脅迫メッセージやストーキングに、命の危険を感じていたというマーク。ストーカーからの被害は、Facebook上でのメッセージだけにとどまらなかった。先月の28日には花束を添えた手書きのレターが送られ、さらにこのストーカーはFacebookのオフィスや、マークの自宅に訪問していたことが明らかになっている。
自宅に付きまとった際には、警察から口頭による警告を受けたというストーカー男。しかし、男はその後もストーキングを止めなかったという。
そこで、マークは接近禁止命令を要請。その結果、男に対して、マークやその妹、そしてガールフレンドへの300ヤード(約274メートル)以内の接近禁止命令が下された。
実際の人間関係をオンラインで結びつけるというFacebook。26歳にして、40億ドルもの資産を築いたという創業者のマーク・ザッカーバーグは、図らずも金を無心するストーカーまでも招くこととなってしまった。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)