(盗作じゃないわ、“オマージュ”よ。)
リリースされたばかりで、各国のヒットチャート1位に躍り出たレディー・ガガ(24)のニューシングル「ボーン・ディス・ウェイ(Born This Way)」が、マドンナ(52)のヒットソング「エクスプレス・ユアセルフ」と「ヴォーグ」などに酷似していると、論議を呼んでいる。スタイルも存在も良く似ていると言われ続けて来た二人だけに、曲まで似てしまった!?
新曲がリリースされた先週の11日には、全米各地のラジオ局で繰り返しパワープレイされていたレディー・ガガの新曲「Born This Way」。瞬く間にヒットチャートを駆け上りナンバーワンの地位を確保したのと同時に、ラジオのリスナーや、インターネット上で、ちょっとした論議が持ち上がり始めた。この曲がマドンナの90年代のヒットソング「エクスプレス・ユアセルフ」「ヴォーグ」果ては「ライク・ア・プレイヤー」に酷似しているのでは?というのだ。
MTVの取材に、テキサス州ヒューストンのヒット曲専門のラジオ局DJはこう語っている。「最初にガガの曲を聴いた時は、メロディーがマドンナの『ヴォーグ』に似ていると思った。聞き続けると、中間部分のコーラスの部分が『エクスプレス・ユアセルフ』に似てるんだ。それでエンディングのコーラスは『ライク・ア・プレイヤー』を思い出させる。」同じような印象を受けるリスナーが、ツイッターなどのネット上でも同様の議論で盛り上がっている。
この件には、マドンナの実の弟で姉のマネジメントも手がけて来たクリストファー・チッコーネ氏(50)も怒り心頭の様子。芸能サイト『Radar Online』の取材に応じこう語った。「言えるのは、What the F**K!(何だよ!)ということだけさ! 『エクスプレス・ユアセルフ』とまったく同じものに聞こえるじゃないか。正直なところ、信じられない話だよ。」
そしてこの議論のまっただ中の土曜日、なぜかマドンナのユーチューブの公式チャンネルに「エクスプレス・ユアセルフ」のライブパフォーマンスのビデオが新たにアップロードされた。なぜ今?と思うが、このチッコーネ氏が指示を出したのかどうか真相は謎。しかし、このビデオはマドンナ側からの宣戦布告ともとられ、すわガガと全面戦争か?とも思われた。
しかし、ガガは以前から、マドンナが彼女の曲作りに与えた影響について、公言してはばからなかったことは事実である。曲が似ている、というのはガガからマドンナへの「オマージュ」ともとらえられる。一方のマドンナは、2009年にはガガがゲスト出演したコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」に友情出演し、仲良くガガとツーショットでコメディ・スキットを演じて見せたほか、ティーンエージャーの娘ローデスちゃんがガガの大ファンであることも明かしていた。
盗作か、オマージュか、果たして真相はいかに?
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)