高機能画像編集ソフトや動画編集ソフトを駆使すれば普通の写真や動画をさまざまなイメージに加工することができるが、パラメーターの調整がなかなか難しく初心者にはハードルが高い。もっと気軽に写真を加工してアートワークにできるソフトやサービスがあれば便利だ。それがチルトシフトスタジオとイメージングスクエアである。

チルトシフトスタジオは、Windows7専用のツールであり、写真や動画をチルト加工（カワイイ模型のように見える加工）ができる。

前後の不要部分を切り取ったり、早送り再生、好きなBGMを設定するといった動画ならではの機能で、ミニチュア風映像特有のコミカルなタッチの映像作品を簡単に作成できる。

細かいパラメーターを与えて、より高度な加工もできるが、まずは自分で撮影した写真や動画を、デフォルトのままで加工してみるとよいだろう。

ありきたりの風景が、ミニチュアのようなカワイイ風景に生まれ変わる。

被写体はなんでもよいが、動きのあるものがよいだろう。歩道橋の上から撮影した都市風景や、電車などが最高である。

続いて、これは静止画専用のWebサービスだが、画像をさまざまな油彩画や水彩画に変換してくれるイメージングスクエアである。

レタッチソフトでも同様の機能は用意されているが、このサービスは絵画調に変換することにとことんこだわって、最適なパラメーターをプリセットしているところが便利である。

ローカルの写真をアップロードしてから、オンライン上で加工を開始する。

油彩だけでも、普通の油彩、重厚な油彩、ゴシック油彩、野獣派油彩の4つがあり、これに色鉛筆やパステル画も加えて全部で12のプリセットが用意されている。

作成した絵画変換後の作品は、Web上のアトリエに一覧表示できるので、さながら自分の展覧会のように展示することができる。

利用に当たっては、簡単なユーザー登録が必要であるが、自分の専用ストレージエリアが提供され無料で利用することができる。

これら2つのソフト＆サービスを組み合わせて使うことで、デジカメやデジタルビデオの撮影がいっそう楽しくなるであろう。
（TechinsightJapan編集部　真田裕一）