どの国に行っても、法律はヤッカイだ。先週、メキシコに完成したマドンナによるフィットネスジム。ところが、マドンナが企画を練ってきたこのジムは、今週に入りさっそく存続の危機に直面している。メキシコのお役所が、マドンナ側の書類上の不備を理由に、閉鎖を示唆してきたのである。果たして、マドンナのジムの運命は?
「Hard Candy FITNESS」
この甘い名前のスポーツジムは、早くも辛酸を嘗めることとなった。メキシコ側は今週の水曜日、マドンナに対して、保安上の対策の不備や、ジムに駐車場があることの証明書、土地の使用許可書の不備があると指摘。仮に、マドンナ側から必要な書類が提出されなければ、彼女のフィットネスジムを閉鎖すると通告してきたのである。
この「Hard Candy FITNESS」とは、マドンナが2年に渡る計画の後に実現したスポーツジムである。彼女自らのトレーニング経験を基に、最新のトレーニング機器や、多彩なトレーニング・メニューが導入されている。今後、世界中で展開することを視野にいれ、その1号店がメキシコにオープンしたところであった。
「金曜日までに土地の使用許可を得なければ、ジムを閉鎖する」
メキシコ側は、水曜日の早い時間にこのような内容を明らかにした。しかしその後ジムのオープン・セレモニーを行うことを認めると例外的処置を行うことに方針を変更。書類が不備であっても、特別に許可するという柔軟な姿勢を示したのである。
いっぽうでメキシコの行政上の処理については、問題点を指摘する声もあがっているようだ。メキシコでは、量だけが多く効率の悪い書類手続や、なかば言いがかりのような理由で役所から営業停止を通達されるといった事例があるという意見も出ている。
さて、メキシコ側の通達に慌てたマドンナ。さっそく同じ水曜日のうちに必要な書類を作成し提出した。その結果、書類は受理され、金曜日になって無事に営業開始のゴーサインが出ることとなった。とは言うものの、ジム完成直後の閉鎖通告。思わぬところで、「汗」をかくことになってしまったマドンナであった。
(TechinsightJapan編集部 クローン中山)