イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】「アカデミー賞」授賞式、2012年から開催が1か月早まる?

オスカー像で有名な、米国エンタメ界が誇る最高峰のイベント「アカデミー賞」。その運営委員らは今、2012年からはもっと早い時期に開催することを検討しているという。

近年のアカデミー賞授賞式のプロセスは、11月に予備選考が行われ、翌年1月にノミニーを発表。続いて会員らが投票、授賞式は2月の最終または3月の第1週の日曜日(ちなみに今年は3月7日)に、ハリウッドの「コダック・シアター」にて開催されている。

だがアカデミー賞を運営する「映画芸術科学アカデミー協会(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)」の委員は今、2012年からは1月下旬あるいは2月上旬に開催したいとして、議論を交わしているそうだ。

同協会の会長トム・シェラック氏はメディアに、その理由をこう説明している。 「最近の人々は待つことが嫌いです。準備から授賞式までの期間がとにかく長い。映画ファンを待たせ過ぎている感があり、今後はオンラインで映画を流す試みを検討しながら、結果を早く出そうと考えています。」

また、「アカデミー賞は、世界のエンタメ界における最高峰のイベントだという認識と誇りがあります。高い視聴率を稼ぐ、その時期ナンバーワンの番組でなければなりません」とも語るシェラック氏。実はこれ、明言は避けているが、米国人が大好きなNFL(アメリカンフットボール)の試合スケジュールと関係があるとみられている。

米国最大のスポーツイベントである「NFLスーパーボウル」への出場をかけ、新年を迎えるといよいよNFカンファレンス、AFカンファレンスともに熾烈な優勝争いを繰り広げるが、NFLは今、その試合数を増やすことを検討しているのだ。

この増加が決定すれば、例年2月の第1週に行われると決まっている「NFLスーパーボウル」が、2月下旬以降の開催へと移る可能性が出てくる。視聴率は常に40%超、地域によっては60%近くにもなるという最強のスポーツ番組。これと重なってしまったら、「アカデミー賞」はなす術もないだろう。

視聴率を奪われるばかりか、“オスカー像よりスーパーボウル観戦” だと授賞式を欠席するセレブも相次ぐはずだ。いや、「アカデミー賞」の運営委員たちだって、自宅で「スーパーボウル」を観戦したい。これはやはり前倒しで吉、ということになるのでは?
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)