シートベルト、酸素マスクに救命胴衣。セーフティ・インストラクションは、各座席用の液晶ディスプレイやスクリーンで示されることも多くなったが、客室乗務員がやって見せてくれるフライトもいまだに多い。大事なレッスンだがもう見飽きた…そんな方も拍手喝采したのが、フィリピンの航空会社によるちょっと楽しい試みである。
テイクオフの前にヒット・ポップスが機内に流れ、キュートな客室乗務員のおネエさんたちが、チアリーダーのようなはじける笑顔で登場。腰をシェイクさせながらセーフティ・インストラクションを始めたら、それでも「退屈」であろうか。
シートベルトの着用方法は、レディー・ガガの『ジャスト・ダンス』に合わせ、酸素マスクや救命胴衣の使い方は、ケイティ・ペリーの『カリフォルニア・ガールズ』に合わせ、ダンスを見てくれるついでにシッカリ覚えてねということで、終了後は毎回乗客の拍手喝采を浴びている。
これを考えたのは、フィリピンでは2番目に大きな航空会社であるセブパシフィック航空。格安航空会社として知られ、日本では2008年から関西国際空港に乗り入れている。
飲み物の有料化もガマン、大したサービスを求めないと割り切って利用する格安航空会社。激戦が伝えられる中、無料提供のこの意外なサービスで、同航空会社は思わぬ人気を呼びそうである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)