“And The Winner Is…”という言葉とダララララというドラムロール。誰もが緊張する一瞬である。豪FOX8が放映する人気のモデル・オーディション番組『Australia’s Next Top Model』で、今シーズンの優勝者がこの度決定した。だがホストは、なんと違う女性の名を…。
高視聴率のオーディション番組の、よりによって優勝決定戦の生放送中にこんな失敗があってイイの? 番組ホストを務めるサラ・マードック(写真・右)は、19歳のケルシー・マルティノヴィッチ(同・中央)が優勝、アマンダ・ウェア(同・左)は次点と発表した。
自分に投票してくれたファンや、支えてくれた番組関係者らへの感謝を口にし、それは興奮気味のケルシー。まさにスーパーモデルへのチケットを手にした瞬間であった。続いて次点と決まったアマンダが、感謝のスピーチをした。
だが1分もするとマードックの表情が曇った。耳のイヤホンをしっかりと入れ直し、ディレクターからの指示に注意を傾けると、「オーマイガッ…。何と言ったらいいのかしら。参ったわ。ヤダ、どうしたらいいの…。」と首をただ横に振り、沈黙してしまう。
歪めた顔の口元やら額にしきりに手をやり、ついに「こんなことが起きるなんて…。ごめんなさい。実は…アマンダだったわ」と下を向きながら説明。「そんなバカな…」と涙顔で詰め寄るケルシー。「ええ、本当にどうかしているわよね」とマードック。
優勝者アマンダは結局、賞金20000ドル、モデル・エージェンシーとの正式契約以外にも素晴らしい栄誉を手にした。車とニューヨーク旅行が贈られる他、『Harper’s Bazaar』誌に8ページに渡って紹介され、25000ドルのギャラでLevi’s広告モデルとして早速デビューする。
もっとも、ケルシーへのお詫びを忘れてはならないFOXTEL社は、彼女には賞金25000ドルを与え、ニューヨーク旅行もプレゼントすると決めた。
前代未聞のこのミスに同社の広報担当部長ジェイミー・キャンベルさんは、「ステージにいるサラ・マードックと、彼女に指示を与えるディレクター側に、致命的な連携ミスがあったようです。生放送の怖さを思い知りました」と深く反省している様子である。
YouTubeでもその様子が公開されているので、こちらからどうぞ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)