ハリウッド・スターの中でも、名うての投資家として名を馳せていた俳優ニコラス・ケイジ(46)。だが今の彼は借金返済も税金納付もままならず、各方面から訴えられているという情けなさ。ケイジはそれを、以前に雇っていた資産運用マネージャーによる誤った投資のせいだとして訴えていたが、どうやら和解した様子だ。
サブプライムローンにリーマン・ショック。米国経済の急激な悪化は、ケイジの懐事情をも例外なく襲った。それに伴い、現在ケイジは複数年分の税金を12億円も滞納していると言われる他、元妻、不動産投資会社、車のリース会社からも賠償金を求め訴えられている。
そんな彼はついに昨年10月、かつての資産運用マネージャーであったサミュエル・J・レヴィン氏に対し、「7年に渡り彼を信頼して来たが、勧められたハイリスク・ハイリターンの投資で失敗した」と語り、怒りの訴えを起こしていた。
だがレヴィン氏はほどなくして、「とんでもない。すべてはケイジ自身が判断したことで、ハイリスクを承知でそうした商品に魅了されていた。金欠は派手な金遣いを止めないからだ」と語り逆提訴、今後の展開が注目されていた。
30億円相当の資産と、22台の高級車を所有するケイジのド派手な暮らしは、実は今も殆ど変わってはいない。世界中に宮殿のような豪邸を15軒と、ヨットを4隻。そしてバハマに島をひとつと、ガルフストリーム・エアロスペース社のプライベートジェット機。もちろん高級宝飾品や美術骨董品だってある。
ケイジは「これらはサッパリお金にはならないんですよ」とうそぶいては、取り立てやら訴えから巧みに逃げている。財テクに成功したら、人がなかなか買い取ってくれないような超高級品にさっさと変えてしまう、この方が賢明ということか。
ケイジが今回、レヴィン氏に対する起訴を取り下げた理由は明かされていないが、恐らくはケイジが納得するような “損失補填” の和解金がレヴィン氏より提示されたのか、あるいは逆提訴されていることから、裁判でまずいボロが出ることを恐れたからではないかと見られている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)