高視聴率が続く、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。“ゲゲゲ”効果で、舞台となった土地や関連グッズの人気が急上昇している中、出演者の1人であるベテラン女優竹下景子も、新たな魅力で活躍の場を広げている。
今や国民的人気番組となったNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。初回こそ歴代最低視聴率でスタートしたものの、最近では視聴率20%超えする日も珍しくなく、全ジャンルを合わせた週間視聴率ランキングのトップを毎週独走中である。
ヒロイン・布美枝役の松下奈緒や、その夫・村井茂(水木しげる)役の向井理らの好演もさることながら、脚本の素晴らしさが際立つ。さらに、その脚本の魅力を十二分に引き出しているのが、脇を固めるベテラン俳優陣。中でも注目したいのは水木しげるの母親役を演じている、竹下景子だ。
竹下が演じるのは、職を転々とし、文学と演劇をこよなく愛し、暇さえあれば観劇に出かけたがる夫とは対照的に、しっかりと家を守り、3人の男の子を育て上げた気丈な母。あまりにも怒ってばかりなので、子供たちから「イカル」とあだ名を付けられているほどだ。
間違ったことをする人がいれば、相手が誰であれ怒鳴りつける役で、かつて「お嫁さんにしたい女優No.1」と言われた竹下のイメージからはほど遠いが、これが意外にはまり役である。正しいことは正しいと主張する強さを持った女性像は清々しく、本人も喜々として演じているようだ。
これが当たり役となったためか、9月3日放送のTBSドラマ「うぬぼれ刑事」では、主演の長瀬智也の母親役を熱演。長瀬の父親であり夫役を演じる西田敏行の強烈な個性にひけをとらず、福島弁を自在に操り、夫をやり込める、これまた強い母を好演していた。
これからどんな役で私たちを楽しませてくれるのか、ベテラン女優の今後が非常に楽しみである。
(TechinsightJapan編集部 子葉)