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ブラジルに、3年前に頭をナイフで刺され、その刃を頭の中に残したまま過ごしてきた男性がいる。今年になって彼はようやく手術を受け、刃を頭から摘出することができた。
この男性は3年前、仕事帰りに立ち寄ったバーでギャングの一員と喧嘩になり、その際、頭をナイフで深く突き刺されてしまった。
幸い、男性の命に別状はなかった。だが頭部に突き刺されたナイフは簡単に抜けず、かろうじて柄の部分だけが医師によって取り除かれたという。深く刺さった約10cmの刃は、無理に取り出そうとすると脳を傷つける危険性が非常に高いということで、頭の中に残されたままとなってしまった。
だが今年になって、その刃が原因とみられる頭痛の余りのひどさに耐えかねた彼は、とうとう摘出手術を決意した。手術は、ブラジル北東部の都市レシフェの病院で行われることとなった。その際まず頭部のレントゲン写真が撮影されたのだが、前頭部から内部にかけて深々と刺さったナイフの刃が写真上でもはっきり確認されたという。3時間に及ぶ手術の後、刃は無事に男性の頭の中から取り出された。
手術後の経過は良好で、頭痛からも解放された男性は今週中には退院できるとみられている。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)