writer : techinsight

【飛鳥 銘の鑑定日記】略称になった用語で金を巻き上げられる

こんにちは 占い鑑定士の飛鳥 銘です。
このコラムでは、日常的に「婚活」という言葉を使っていますが、ホンネを言えば、この用語はなるべく使わないほうが幸せになれるという話を紹介したいと思います。

純粋な日本語にせよ、外来語にせよ、日本においては「略して呼んだ途端に金を巻き上げられる」という法則があります。

代表的なのが、「リストラ」という用語。
もともと「リストラクチュアリング」であって、不採算部門からの撤退と規模縮小により採算性の向上を図ることを指しており、その方策の一部として人員整理も含むのですが、「リストラ」と略して呼んだ途端に、単なる「クビ切り」という意味になってしまいました。金は巻き上げられませんが、単に会社にとって都合の良い言葉となり果てたのは周知のとおりです。

「メタボ」もそうです。「メタボリック・シンドローム」は、代謝症候群という健康障害のことですが、略して「メタボ」と言ったら、単に腹の出た中年男性の悪口になります。言うまでもなく、医療製薬業界のみならず、健康食品やスポーツクラブなどの格好の宣伝材料になっている状態ですね。

そして「婚活」ですが、一応「結婚活動」の略称とはいえ、そう呼んだ途端に結婚情報サービスから、ブライダル産業、アパレル業界からアダルト産業まで総動員で祭っているのが現状です。

おまけに、「恋活」とか「運活(パワースポット巡りなど)」という用語まで周辺産業として参入して来てカオス状態になっています。

なぜか便秘解消プログラムを「便活」と呼ばないのが不思議ですが、とにかく「○活」と付く用語の一切は金を巻き上げられるためにあると考えて間違いありません。

そもそも昔も今も若い世代は、男女交際をするのが普通であって、その延長線上に結婚もあったわけですから、それを「婚活」と呼ばなかっただけのことです。

現在でも、20代半ばくらいで結婚しているカップルは、普通に恋愛してそのまま結婚していったので、「婚活なんてしてませんよ」とよく言います。

でも、実際には婚活をしなかったわけではなく、若い日々の別れたり付き合ったり合コンに行ったりという営みを「婚活」とは呼ばなかったということです。

「婚活」に疲れたら、しばらく「婚活」という言葉から離れてみることです。
結婚したいオーラ全開で男性を品定めすることの空しさに気づくだけでも、新しい世界が広がると思います。

どうぞ皆さま、ステキな1週間をお過ごしください。
(TechinsightJapan編集部 飛鳥 銘)