ハイチ出身で、米国ヒップホップ界で大活躍の音楽プロデューサー兼歌手のワイクリフ・ジョン。1月のハイチ大地震においては絶大なパワーで義援金を集めた彼だが、震災復興を目指す今のハイチの大統領選に立候補していた。だがどうもダメ出しが続いている。

現地には2月から入り救援活動を続けている米国の俳優ショーン・ペンは、この度米CNNのインタビューで、“ジョンに何が出来る。被災地の現場に現れたこともないクセに” と批判したことは先にお伝えしたばかりだが、かつてのバンド・メンバーまでもが首を横に振った。

ローリン・ヒルも在籍し、熱狂的なファンに支えられた伝説的なヒップホップ・グループ、「フージーズ」でジョンと一緒に音楽活動をしていたプラーズ。彼はジョンの立候補にダメ出しをしたばかりではなく、ライバル候補の人気シンガー、ミシェル・マーテリーを支持すると表明した。

「テント暮らしを続けている被災地の120万人の人々を、普通の生活が出来るように導くことが大事だろう？　“どんな計画を持っているんだ？” ってジョンに尋ねたことがあるんだ。でも明快な答えが返ってこなかったよ。」

「ジョンはプライベートジェットでハイチ入りする。これも問題だよ。そんなお金があったら、今は路頭に迷う人々のために使うべきなんじゃない？　そんなだから、マーテリーの方が現地では人気が高いんだよ」とのことである。

「フージーズ」は、メンバー間のギクシャクが何かと話題になっていたバンド。リーダーとしてバンドを上手くまとめることが出来なかったジョンには、一国の統治などやはり無理…!?
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）