ダニエル・クレイグ主演の “ジェームズ・ボンド” は、『007 カジノ・ロワイヤル』、『007 慰めの報酬』とまだ2作だが、いずれも大ヒット。すっかり定着した感があるが、配給元のMGM社が経営危機に瀕しているため、3作目は頓挫。今後のボンドは一体どうなるのか。
今年4月、約37億ドルの負債を抱える同社は、2011年公開予定でプロジェクトを進めていた、シリーズとしては23作目、クレイグ主演では3作目となる “ジェームズ・ボンド” の撮影を断念し、無期延期を発表していた。
これまでも業績不振が続いた同社を2006年に蘇らせたのは、他でもないクレイグ主演による『007 カジノ・ロワイヤル』。そのため、高ギャラ、高撮影費のリスクを冒しても、再びボンドで大きな収益をあげることには意義があったはずだ。
だがクレイグはさっさと、2011年公開予定のドラマ『The Girl with the Dragon Tattoo(原題)』との出演契約を交わしてしまい、ファンはがっかり。もともと彼はそんなに強くボンドには固執していなかったため、あっという間に見切りをつけたという声も。
この業界に詳しい経営アナリストは『Entertainment Weekly』誌に、「MGMもいっそのこと、アラブ首長国連邦の金満映画会社に、007の権利をバカ高い値で売ってしまえばいいんですよ。首都アブダビで撮影をすると約束すれば乗ってくるでしょう」と語っている。
ふ~む、アラブの石油関連施設で巨額の不正取引が行われ、国際テロ組織へ資金が流出、バックにはドバイにクラブやホテルを多数展開する大物実業家、なぁんていかにもアリではないか。おっと、その場合のテロリストはもちろん白人組織ということで…?
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)