米テネシー州出身の「キングス・オブ・レオン」。兄弟3人にいとこが1人という、4人組の実力派ロック・バンドである。23日にはミズリー州セント・ルイスにある「Verizon Amphitheatre」でコンサートを行ったが、たった3曲歌って中断となってしまった。

その理由はなんと “ハトの糞”。ステージ上に組まれた小屋部分の垂木に止まっていた無数のハトが、容赦なく一斉に糞攻撃を開始したというから、これはたまったものではない。

頭に、顔に、腕にと、特にベチャベチャと糞を浴びてしまったのがベース＆キーボード担当のイケメン、ジャレッド・フォロウィル（23）であった。

彼は気持ち悪さをこらえ、ひたすら我慢を続けたというが、彼の口の中にあわや糞が入るのではないかという油断ならない状況に、ついにコンサート・マネージャーが公演の中断を決断した。

元々彼らは、“この会場ではハトに気をつけろ” という話を、人から聞いて知っていたという。ハトの糞には、ヒトにだけ肺炎や髄膜炎を引き起こす「クリプトコッカス」という菌が含まれているということも。ジャレッドは生きた心地がしなかったであろう。

翌24日、コンサート中断のお詫びを “Twitter” に綴った同バンド。オープニングを務めた「THE POSTELLES ＆THE STILLS」のメンバーたちが、ステージから糞まみれで降りて来た時には唖然としたと言うが、“どうにかなるさ、大丈夫だろう” と強行してしまったことを悔やんでいる様子だ。

『Only By The Night』以来となる新アルバムを、今年中にもリリースしたいとしている彼ら。この時に用意していた曲のリストは20もあったそうだ。なおLIVE NATION社は、ガッカリさせてしまったセント・ルイスのファンのために、「26日より全額払い戻しを受けつける」と発表している。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）