「女子力アップ」と唱えれば、分厚いフリーペーパー1冊ができあがり、コツコツとお金を貯めるのが得意な女性の貯金をはき出させる絶大な効果があるようです。
なぜ女子力を上げなければならないのかと言えば、「愛されるため」でしょうが、実はこの女子力というもの、男性にはほとんど影響力がなく、まして婚活には役に立たないもののようです。
これは、身も蓋もない言い方をすれば、かつて女性はセックスを武器に男性を仕留めるという行動パターンが通用していた頃の名残と言えます。
しかし、それは「オトコはみんなスケベでいつもセックスすることばかり考えている。」という大前提があったからで、この前提は90年代にはすでに崩壊しています。
確かにバブル期の男性は、二言目には女性をセックスに誘うようなことを言っていましたが、これは飢えていたというよりは、はしゃいでいたというほうが正確です。
ちょうどセクハラ防止の気運も高まっていたこともあって、浮かれた気分が静まったら、男性も大人しくなりました。
それまで通用していた「セックスをエサにする」というのが通用しなくなり、人柄がものをいう時代になっているのですが、それでは女性産業がメシの食い上げになってしまうので、「女子力」としてダイエットから肉体改造まで大売り出しをしているようです。
女性はあまり意識していないことで、男性がよく見ているのが「処世術(力)」です。男性に選ばれること自体が処世なのではありません。
日本の神サマに相当する「世間様」に誇れる女性になることが一番求められています。
処世術を学ぶには、年長者のお説教はあまり役に立ちません。むしろ「菜根譚」のような古典的処世訓から学んだほうがはるかに役に立ちます。
一例を挙げると、「自分が輝くのではなく、他人を輝かせること」。これはとっても大事なことで、こうした処世訓を身につければ、「普通の」女子力さえあれば、きっとステキな男性からのアプローチがあることでしょう。
どうぞ皆さま、ステキな週末をお過ごしください。
(TechinsightJapan編集部 飛鳥 銘)